8時半起き。いい天気だつた。
朝飯を食べに『Cafe de M』へ。店の名前を声に出して読むと「カフェ・ドM」になるので、一瞬、カスハラ大歓迎のお店を連想したが、下らなすぎたので、頭をブンブン振って追い出した。朝から営業しているカフェで、モーニングセットが色々あるらしい。
9時半に店に着いた。店内は朝の混雑がやや落ち着いたという感じだった。
明太子トーストのセットを頼んだ。トースト、サラダ、スパム、スクランブルエッグ、コーヒーのセットだった。
店を出て伊良部大橋に向かった。レンタカーについているナビが古く、伊良部大橋が画面に表示されなかった。仕方ないので、橋に通じる道の途中を目的地にし、あとは道なりに進めば渡れるようにした。
伊良部島に渡った正面にある海の駅に車を止めた。高台にあり、渡ってきた橋が見渡せた。
伊良部大橋を走る。この橋を走って往復するのは、宮古島でやりたいことの一つだった。
海の駅から眺めると、とてつもなく長い橋に見えたが、長さは5キロ弱なので、走る距離としてはそうでもない。西永福から代々木上原まで井の頭通り沿いを走るようなものだ。
歩道は白線が引かれて区分けされていた。車道と同じく、北側の左車線を走った。
時々写真を撮りながら片道を走破した。渡った時点で逆流性食道炎の気配があった。橋のたもとに車を数台止められるスペースがあり、腰掛けられる石があった。直射日光を防ぐため、両手で顔を隠しながら、そこで10分ほど横になった。
お腹が落ち着いてから、伊良部島に向かい、南側の歩道を走った。途中、橋の真ん中あたりの歩道に、ネズミの轢死体があった。そんなところに食べ物などないので、車から落ちたネズミが轢かれたのだろう。
戻りは、行きよりも楽だった。行きがちょうどいい準備運動になっていた。
海の駅のトイレで顔を洗い、次の目的地である池間大橋にナビをセットした。時刻は12時になっていた。
朝食を食べたのが遅い時間だったので、昼食はもう少しあとにして、池間大橋を走ることにした。
12時40分に池間大橋へ。宮古島側にある駐車場に車を止め、すぐに走った。
池間大橋は片道1.5キロほどで、片側の歩道に段差があり、走りやすかった。途中、橋の上から釣り糸を垂れている人がいた。
池間大橋を往復すると、時刻は1時を過ぎていた。
昼飯を食べるため、近くにある宮古そばの店『にいまそば』に向かった。
店の前には車が何台も止まっていた。入口に行くと、先に来た団体客の男性が「まさかの販売終了だよ」と、仲間に伝えていた。どうやら、昼の1時に完売となったらしい。
とりあえず昼ご飯は後回しにして、昨日サトウさんに教えてもらった『きび茶屋』に向かった。店はすぐ近くにあった。
広いサトウキビ畑の区画を通り抜けると、その店はあった。サトウキビのジュースを注文した。カウンターの前に傘立ての傘みたいに並んでいるサトウキビを選ぶと、店員が圧搾機にサトウキビの先端を入れるように示してくれた。竹のように固いサトウキビを機械に突っ込むと、サトウキビが平たくつぶされていくのが見えた。一本のサトウキビから、コップ半分ほどの液体が絞り出され、氷を入れたグラスに注いだものが、サトウキビジュースだった。
絞りきったサトウキビはこのようになった。
サトウキビジュースを飲みながら、皮をむいたサトウキビスティックをかじり、甘み成分をしがんだ。ジュースは甘かったが、砂糖水のようではなく、甘味の強いフルーツドリンクのような味わいだった。たぶん、ミネラルとか他の栄養分が入っているのだろう。大変美味しかった。絞ってから早めに飲まないと、あっという間に変色してしまうらしい。
改めて、昼飯を食べるため、別の宮古そばの店を検索した。
『まっすぐ』という店に向かった。
宮古空港から結構南に行ったところにあった。しかし、ここも駐車場が満車で入れなかった。
時刻は2時を過ぎ、腹も減っていた。
別の店を検索し、『古謝そば屋』という店に向かった。
店は空港の北側にあった。通りに面した駐車スペースは満車だったが、裏にも駐車場があったので、そこに車を止めた。店に入ると満席だったが、少し待つだけで入ることができた。
待っている間に、明日のダイビングについてショップに折り返しの電話をした。集合場所は昨日と同じく荷川取港で、時刻は8時20分だった。
宮古そばを食べた。
食べ終わると、時刻は3時を過ぎていた。もう一つの橋である来間大橋を走れば、三つの大橋を走破したことになる。しかし、来間大橋は池間と同じく片道1.6キロほどしかないので、たぶんすぐ走り終えてしまう。
夕日を見ながら走りたいと思った。そのために、少し観光して時間をつぶすことにした。
古謝そばから与那覇湾沿いを南に走り、昨日お世話になったダイビングショップの近くを通り、前浜ビーチの港側に出た。ビーチから、来間大橋がよく見えた。
車を降りて、一眼レフでビーチの写真を撮った。泳いでいる人がけっこういた。ランニングシューズを履いていたので水に足をつけることはできなかったが、明日、ボートで海に潜る予定なので、海に対して焦ることはないと思った。潜るという選択肢がなかった頃は、こういう時、何が何でも海に入っていたものだ。
前浜ビーチの砂は細かくて、驚くほどきれいだった。
4時過ぎに前浜ビーチを出た。
車で、来間大橋を渡ったところにある駐車場に向かった。見つけるため少し迷い、4時半頃に車を止めた。
タコ公園という公園の駐車スペースで、4台くらいしか止められないところだった。タコ公園は、その駐車場から続いている遊歩道を、来間島の断崖に沿って南に歩いたところにあるらしい。断崖といっても、遊歩道はジャングルの中にあるため、海も崖も見えなかった。
遊歩道を進んでみた。植生が南国のものだった。
4時半過ぎ、来間大橋を走った。ここも池間大橋と同じく、歩道は北側の片方のみで、段差がついていた。
この橋にも、橋の上から釣りをしている人がいた。欄干に、釣り糸を捨てないようにという注意書きがあったので、釣りそのものは禁止されているわけではなさそうだった。釣れる魚が気になった。根魚だろうが、もしも回遊してきた青物がかかったら、どうやってキャッチするのだろう。
橋を渡り、太陽が沈む位置が来間島になっていることを確認したが、日没にはまだ時間がかかりそうだった。
公園でトイレを借り、来間橋のたもとにある小さいビーチを散策した。
5時15分を過ぎ、来間島の空の色合いが夕日らしくなってきた。
来間大橋を来間島に向かって走った。夕日を撮りながらだったので、走るというよりは、撮る合間に走って移動するという感じになった。
太陽は5時45分頃に沈んだ。それを見届けてから橋を渡りきった。
Aコープで、宮古そばの麺とスープと、具材のソーキとかまぼこを買った。
6時半過ぎに宿へ。シャワーを浴び、髪を乾かしていると、宿のご主人がやってきて、ミーバイという魚の唐揚げをくれた。ハタの仲間らしい。昨日くれたマンゴーはどうだったかと聞かれ、まだ食べていないと答えると、親切にも包丁で切って、種を取った状態にしてくれた。
夕食に、宮古そばを作った。麺は、すでに茹でられているらしく、沸騰したお湯で数十秒湯がくだけでいいらしい。それによって、麺についている油を落とすらしい。おそらく、麺がつっつかないようにするために油が使われているのだろう。
いただいたミーバイは、白身で、大変美味だった。パパイヤも甘くて美味しかった。今日一日で走った距離は、トータル14キロちょっとで、大したことはないが、それでも運動には違いなく、オリオンビールが美味かった。
夜になっても、冷房を消すと部屋は暑くなった。30度を超す暑さではないのだが、27度くらいにはなっている感じだった。
12時就寝。