『阿修羅のごとく』第七話を見た…

7時半起き。朝飯にトーストとカレー。

9時半から作業。昨夜3時半まで起きていたので当然眠かった。夢うつつのまま正午へ。

昼、中華三昧の醤油と、半カレーライス。食べてから走ろうと思ったのだが、面倒くさくなり、そのまま午後の作業へ。

U次郎さんからふたたび質問メールがきた。どうしても目当てのデータが出力されないので、あんさん、やってみてくれませんか? というので、やってみた。すると、初期設定の段階で、どうやらU次郎さんは操作を間違えているんじゃないかという疑惑が生まれた。その設定をしてからツールを動かすと、儂の環境では無事に出力されおった。

「初期設定をちゃんとしてないんじゃありませんか?」というメールを、優しい文章で書いてU次郎さんに送った。CCにリーダーも入れて、働いてまっせアピールも忘れなかった。

夜、カレーうどんを作って食べる。やや薄めのつゆを作り、カレーライスを食べるときに盛るくらいのカレーを入れる。そのまま混ぜると粘度が落ちてシャバシャバになるが、かまわず熱して、うどんをそのまま投入する。茹で時間直前になったら、水溶き片栗粉を大さじ2杯分弱足してとろみをつける。完成。簡単。この作り方にしてから、カレーを作ってもカレーライスが続くことがなくなった。つゆは、だし汁250ml、醤油15ml、みりん15mlにしている。普通のうどんの時は、360ml、30ml、30ml なので、やや薄めだ。だし汁だけだと全体がかなり薄味になるので、やはり醤油は必要かと。

「夢想」練習する。最前線部分を丹念に繰り返し、その先を少しやる。

『8 1/2』見終える。フェリーニの作品は、二十代だった大昔に『道』を見ただけだ。その時に見たのが『道』で良かった。『8 1/2』だったら、わけがわからなくて失望していたと思う。

じゃあ今回はわけがわかったのかというと、わけはわからなかった。しかし、手持ちカメラが出演者とともにダンスを踊っているような画面や、見事な照明効果に目を奪われた。ルイザ役のアヌーク・エーメがステキだった。

『阿修羅のごとく』最終回の第7話を見た。金曜日まで我慢しようと思っていたが、明日が休日だったので、つい、ビールを飲みながら見てしまった…もう続きが見られないことが寂しい…

冒頭、広瀬すずの運転シーンスローモーション。1話の蒼井優自転車シーンと対になっていた。

前回の試合で、陣内は昏睡状態に陥ってしまったようだ。綱子、巻子、滝子は、お見舞い金の算段をする。病室では陣内の母と咲子が言い合っている。咲子の贅沢のため息子が無理した、彼がそうするように言ったんです、などなど。しかし、息子が体調悪かったことをあんたは気づいていただろうと言われ、咲子は何も言えなくなる。そこへ姉妹見舞い軍団到着。

陣内の入院している個室の支払いが滞っているようで、咲子は、大部屋に移ったらどうかと病院の会計に言われる。商店街を歩く咲子は、シャッターに貼られた陣内のポスターを見て、剥がしてしまう。歩き続けていると、ハンドバッグの口があいていると通行人の男に指摘される。おっちょこちょいな自分を笑ったことがスイッチになり、そのまま泣き出してしまう。男は咲子を落ち着かせるため、とりあえず喫茶店につれていく。先生をしているらしい。

滝子は、喫茶店で父が、浮気相手の子供とケーキを食べながらニコニコしていたことを、勝又に愚痴っている。そこへ父帰宅。お土産に寿司。勝又がまた喉を詰まらせたかと思った滝子が背中を叩こうとするが、勝又は機敏に自分の寿司を守り、滝子大笑い。

その頃咲子は、さっきの男とベッドを共にしていた。

綱子巻子コンビが父の職場へ行き、咲子の見舞いに行ってくれと頼み、父と二人は病院へ。陣内の足の裏にへのへのもへじが描いてある。看護婦から教わったおまじないで、表情が変われば足が動いたということらしい。

そのちょっと後の夜、巻子宅に電話。綱子がガス心中したと近所の人が連絡してきた。急いで綱子の担ぎ込まれた病院へ。心中ではなくガス漏れで、枡本と一緒の時だったらしい。枡本は綱子より先にこっそり退院し、何食わぬ顔で自宅に帰るが、妻に足の裏のへのへのもへじが見つかり、妻に問い詰められる。

滝子は勝又と並んで毛布を被り、仲良くおにぎりを食べている。この二人が最終話で一番ラブラブになっているところが面白い。

咲子宅に例の男から電話がある。咲子が実は陣内の嫁だと知り、100万円ゆすろうとする。

綱子の息子と巻子と鷹男は、ガス事故をきっかけに、息子と同居してはどうかと綱子を説得するが、10年は待ってと綱子は言う。

父は、浮気相手から、もう子供と会わないように説得される。彼女は喫茶店の外で父にお辞儀し、店の中へ。子供は、パパではなくママが入ってきたので怪訝そう。ママは、もうパパは来ないと息子に言う。言われた時の息子の表情が悲しい。

帰宅した巻子に息子から伝言。娘が万引したらしい。巻子はダッシュで店へ行き謝るが、店主は、常習犯か出来心かは見ればわかりますからと言う。ええ時代やね。帰り道の母と娘の会話がいい。パパが浮気しているかはパパに聞くべきと娘。

鷹男の浮気相手と疑っていた秘書が巻子宅に来ていた。結婚するので仲人をお願いしたいという。疑われているからこそ、仲人を頼もうとしたようだ。しかし巻子は、完全には疑いを解いていない様子。そのため、秘書もどこかピリピリしている。このドラマで一番ヒリヒリする対立だったかもしれない。料亭女将と綱子や、滝子咲子の対立よりドキドキした。

夜、編み物をしながら、巻子は鷹男に何気なく、浮気しているのか聞く。そんな相手はいないと鷹男は答え、台所の流しで水を飲もうとするが、音もなく背後に忍び寄っていた巻子が、コップを手に取り、その水を飲み干す。

滝子と勝又が二人で陣内の見舞いに行く。咲子は屋上にいる。例の男からのゆすりがあり、途方に暮れている。咲子の告白に、姉妹愛が爆発した滝子は、病室でその男にまくし立てる。男は這々の体で去るのだが、去る場面は滝子だけを映し、男の存在は口ごもる声と立ち去る音だけで表現され、男が去ってから後ろから咲子が抱きつく絵になっていた。いい場面。

時が経ち、実家の庭で白菜漬けを仕込む綱子巻子滝子。お母さんの割烹着を着た巻子は妊娠しているらしい。離れたところで父と鷹男が将棋をさし、対局を勝又が見ている。鷹男は勝又に「女は阿修羅だよ」と言う。その頃、陣内の病室では、へのへのもへじが動いたのを咲子が見つけ、嬉しそうに義母を呼んでいる。再生の予感。

またまた後日、鷹男秘書の結婚式。巻子鷹男は仲人として出席しているのだが、巻子はそっと鷹男に耳打ち。いつかの、つき合っている女はいない発言について。

「あたしホントは信じてないのよ」

これでエンドロール。しかし、いつもの映像ではなく、四姉妹がすっぴんに近い感じのオフショットで笑うというものだった。

全体的に、女の逆襲みたいな内容ではなかった。むしろ、逆襲するまでもなく女が生き生きしていた。食べ物をばくばく食べる演出にもそういうのを感じた。咲子をゆする男も、悪役なのだけど、イヤな奴だと思わせる演出がされていないのが良かった。結果、見ていると不快な気分になる登場人物は一人もいないドラマになっていた。

個人的に好きだった場面は、6話の、お経を唱えながら大勢のおばちゃんたちが陣内の家からぞろぞろ出ていく、なんまいだー脱出場面だった。勝又の公園ボヤ場面と、バス停のポールにしがみつく巻子を引っ張る綱子場面も良かった。

本当にかわいいドラマだった。

12時過ぎ就寝。