7時起き。
キッチンへ。
寒くて、居間のの暖房が届かなかった。
ガスファンヒーターをキッチンに設置することを考える。
玄米粥、大根おろし、レタスサラダで朝飯。
自転車で仕事へ。
雪はそれほど残っていなかったが、濡れた路面の凍結に注意したので、普段より時間がかかった。
昨日に続いて、暇だった。
昼、暇すぎたので、ビルにいるのが嫌になり、外で飯を食う。
「荒海」でつけ麺野菜まし。
麺を少なめにする。
栗本薫『小説道場』4巻読む。
道場の連載が終わり、読者に向けたあいさつ文と、やおい文化への檄文まで読んだ。
午後も暇。
やることがない。
色々考え事をする。
定時にあがる。
実家へ。
車中で『小説道場』読了。
3巻の終わり頃から、門弟(投稿作品の第一次選考をする編集者)たちと意見が合わなくなっていた。
4巻もそんな感じで進むが、ある回で中島梓は、門弟たちに切れる。
原稿に赤線を入れるのは作者に失礼だ、誤字を勝手に直すな、という内容だった。
次の回から、テンションががくんと落ちた。
作品の講評も事務的になり、これ以上続けることへの疑問の言葉が出てきた。
そして、あっけなく連載は終わった。
なぜそういうことになってしまったのだろう。
6時半帰宅。
てんぷらで夕食。
ピーマンが一番旨かった。
風呂に入り、部屋で書類ケースの整理を少しする。
パソコン部屋に行くが、寒かったので居間のこたつでノートPCを使い、これを書いている。
頭が重かった。
寒さのためだろうか。
小説道場のことを考える。
連載が終了したのは1995年だった。
その頃に刊行された『グインサーガ』を調べてみた。
イシュトヴァーンとリーロ少年の話、アルド・ナリスとレムスの確執など、主人公グインは不在で、陰謀がうごめくくらい話が多い。
そのあたりの巻は一度読んだだけで再読はしていないのだが、それでもネットであらすじを読むと内容は覚えている。
オレはどうもイシュトバーンが好きになれなかったのだが、この男を小説に書くことこそ、栗本薫にとって重要だったのだろう。
小説道場巻末の「新やおいゲリラ宣言」を読んで、そう思った。
やおいを書かずにはいられない、そうしなければ生きていけないというのが、栗本薫の出発点であったが、80年代はそこから羽ばたき、実にさまざまな作品を書きまくっていた。
それらの作品は、ミステリーからハードボイルドまで実にさまざまであったし、また80年代に書かれたグインサーガはどれも面白かった。
やおいとは違ったが、マリウスとオクタヴィアのエピソードは、本当に好きだったし、結末はとても幸せな気分になったものだ。
一般受けする技術を駆使して書いていたのかもしれないが、JUNE読者がJUNEで救われるように、オレはそれらの一般受けする作品に救われた。
だから、やっぱり小説道場は、続けたほうが良かったのだと思う。
台本を覚える。
テキスト量が多いので、全体の流れをまず頭に入らないといけない。
安ワインを飲む。
ホットワインにしても良かった。
自分の部屋に戻ると、吐く息が白かった。
越冬中と思ってしばらく生きよう。