マコ岩松の演技

夜中に地震があった。
本棚が倒れないか心配だったが、揺れるに任せていると止まった。
外は暗かった。
時刻は確認しなかった。4時前くらいかなと思った。

4時50分に起きた。
善福寺川沿いを走る。
5.3キロ。

先月走った距離の合計が180キロを超えていた。
フルマラソンのトレーニング並の距離だ。
ここ数年、レース直前にそこまで沢山走ったことはない。
もし8月半ばくらいにフルを走ったら、良い記録が出るのではないか。
少なくとも3月の板橋Cityマラソンよりはマシな結果になると思う。

午前中、ツールの使い方を教えるために別部署へ。
やたらに緊張して、挙動不審になってしまった。

昼、ミニストップのイートインがいっぱいだったので、マメミキッチンへ。
温玉ひよこ豆カレーを食べる。

午後、使い方講習の続きをする。
3時半に切り上げる。
その後で、優先して欲しい機能をIさんから聞く。

仕事とは関係ないことだが、最近ある役者さんの名字が思い出せなくなっていた。
ど忘れというやつだ。
いつもならひと晩経つと思い出すのだが、今回は思い出せない状態が何週間も続いていた。
その人の名前を今日ネットで見つけた。
断線していた脳の神経が、一段と太い線で繋がれるような気がした。

夕方実家へ。
青椒肉絲食べる。

映画「梟の城」を父が見ていた。
秀吉を演じる俳優が気になった。
マコ岩松というらしい。
天下を統一し、朝鮮に出兵する時代の物語だから、秀吉のいい見せ場はあまりない。
その時期の秀吉は、他の人物を主人公としたドラマでは、老害をまき散らす悪役として描かれることが多い。
だが、マコさんの芝居は実に面白かった。
暗殺者と対峙した時の、のらりくらりした芝居。
淀君の懐妊や、子供の死に、一喜一憂するさま。
型にとらわれない自由さがあった。
マコさんは日系人俳優で、長くアメリカのテレビドラマや映画で活躍していたらしい。
残念なことに2006年に物故している。
アメリカでドラマに出る時は当然英語だ。
これまで日本語で芝居をする機会は少なかったはずだ。
なのに、映画の演技は、並み居る役者陣のなかでひときわ輝いていた。

演技の本質ってなんだろう?
こういう満足を与えるために、我々は、間違った努力をしてはいないか?
自戒としたい。