LIVE AID アメリカステージ

 7時半に起きる。
 月曜から麦ご飯を食べている。
 健康面を考えてのことではなく、単純に食べたかったから買った。
 今朝の飯は麦の配合率が半分以上を占めた。
 さすがにご飯にまとまりがない。
 キムチと一緒に食べた。

 昼、『断末魔の轟木氏』の台本を修正する。

 SPAMメールが7通くらい来た。
 これでも少ない方だ。

 夕方、東小金井の中華料理屋『宝華』へ行く。
 久しぶりに宝そばを食べる。
 このそばは油そばで、たいそう美味い。
 油そばのうまい店ランキングを作ったら、間違いなく上位に入るだろう。

 店のリピーターはとても多く、どの時間帯に行っても必ず数人の客が席の空くのを待っている。
 東小金井だから数人で済んでいるようなもので、もしも新宿にあったりしたら、とんでもないことになりそうだ。

 この店が好きな理由は、実は他にある。
 カウンターに座ると、厨房の様子がよく見えるのだが、店員の働く様子が実に感じがいいのだ。
 店の大将が見事に指揮をしている。
 調理をしながら、新人に指示を出す。
 「ギョーザをひっくり返したら、焼き加減を見ながら、麺を二つ出せ」
 「わかりました」
 店員は「わかりました」という返事を必ずするように教育されているらしい。
 客が店を出る時は全員が、
 「ありがとうございました!」
 と唱和するのだが、皆の声が大きすぎず小さすぎず、顔はあくまでも仕事に真剣といった感じで、作り笑顔を浮かべられるよりも数段いい心地がする。

 7時過ぎ帰宅。
 しばらく腹を休め、8時半からジョギングをした。
 久しぶりなのでゆっくりと3キロ走る。
 ところが途中で気分が悪くなり、吐いてしまった。
 3キロコースで良かった。10キロコースなど走っていたら、戻るのが大変だった。

 ネットオークションで買ったお灸が届いたので、それを足の三里にすえた。
 業務用のものだからか、前に買ったものより熱い。
 だが、熱い方が心地よさを感じる。

 『我が人生の時の人々』読了。
 面白かったが、1回読めば充分な内容だ。
 「今の若い連中は、身も心もサラリーマンになっちまったけど、俺達の頃は今よりサムライが多かったよ」
 この手の話を上司に聞かされたことのある部下は、全国にごまんといるだろう。
 慎太郎の本は、登場人物が豪華というところが違うが、基本的にはそれと同じだ。

 読み終わってから、文字通り気分転換のために、LIVE AID を観た。
 一気に見るわけにはいかないボリュームなので、これまでちびちびと見てきた。
 やはり、クイーンとデビッド・ボウイが圧巻だ。

 このイベントはアメリカとイギリスで同時に開かれたのだが、イギリスステージに比べてアメリカステージはどうしても見劣りする。
 マイケル・ジャクソン、プリンス、ブルース・スプリングスティーン、スティービー・ワンダー、シンディ・ローパーが出ていない。
 1985年という時代を考えれば、マイケルが出演したら大パニックが起きていただろうに。

 会場の雰囲気も、イギリスステージの方が数段良い。
 アメリカステージは会場が横に広がりすぎて、ステージの熱気が伝わりにくそうだった。
 伝説的なクイーンのパフォーマンスは、客の盛り上がりが相乗効果となって作用したのがよくわかる。
 アーチストとオーディエンスがコミュニケーションをすることが、ライブなのだなあ。

 ぱっとしないアメリカステージだが、マドンナはコケティッシュで実に魅力的だった。
 ホール&オーツは、テンプテーションズのメンバーと古いナンバーをプレイしていて、至福の雰囲気が伝わってきた。
 カーズの生演奏映像は、カーズファン垂涎だ。二度と見られないかと思っていた。
 7月の暑い盛りだというのに、まるで寒がっているみたいに歌うリック・オケイセックには笑ってしまう。
 カーズは好きだったなあ。