『脚本の書き方』

 『阿修羅ガール』読了。
 本編よりも、追加収録された短編の方が面白かった。

 『グインサーガ』の101巻が発売された。
 買うつもりはなかったのだが、かつて大好きだった登場人物の絡みがあるので、やはり買ってみた。
 雑。
 主人公のグインが、
 「俺ら」
 などと口にする個所があった。

 昼『ギョーザ大作戦』を書く。

 夕方、買い物をしようとしたら夕立ち。
 急いでうちに帰るが、鍵が見つからず往生した。

 夜10時帰宅。
 雨のためジョギングは中止。

 『脚本の書き方』という本を読んだ。
 図書館で見つけた。
 こういう本は珍しいと思って借りたのだが、内容は期待はずれだった。
 当り障りのないことしか書いていなかった。

 初めて台本というものを書いたのは二十歳の時だ。
 方眼紙に手書き。
 40ページくらいのものを一晩で書いた。
 それまでも、書こうと試みて挫折したことが何度もあったのに、その時なぜ書けたのかというと、恋愛関係のゴタゴタがあったからだ。
 おかげで言葉が湯水のように出てきた。
 それを書き連ねればよかった。

 一本書き終えてしまうと、書き終えたことそのものが創作意欲を刺激した。
 翌日、40ページくらいの別の作品を書いた。
 二日で二本。
 徹夜。
 若かったものだ。

 三本目を書いたのはそれから三ヶ月くらいしてからで、初めてワープロソフトで書いた。
 単純に、パソコンをいじるのが楽しかったから、書くのが辛くなかった。
 四本目はそれからさらに三ヶ月経った時。
 21歳になるかならないかだった。
 演劇サークルで初めて上演したのは、それだ。

 五本目は21歳の夏に書き、これはその後も延々と書き直しがされ、昨年『ファミリーアフェア』になった。
 もちろん、『ファミリーアフェア』はもとの台本とは似ても似つかない。

 六本目をサークルで上演した時、思い切り壁にぶち当たった。
 酷評の嵐にへこんだ。
 この時初めて、台本はどうやって書けばいいのだろうかと悩んだ。
 そして、シナリオや脚本の書き方について書かれた本を探した。
 そんなものはなかった。
 もしこの頃に、今日読んだ『脚本の書き方』を手にしていたら、ものすごく真面目に読んでいたと思う。
 座右の書にしていたかもしれない。
 が、自分なりの書き方や、作品のオリジナリティーは失われていただろうと思う。