SEOの弊害

6時起き。30分うつらうつらし、6時半起き。朝飯にご飯、蕪のぬか漬け、味噌汁、鮭。
日記を書き、8時40分に家を出る。

午前中、依頼ツール最後の機能を追加。

昼、フォルクスでランチ。

山田詠美『つみびと』読み始める。一人称で、章ごとに人物視点が変わる。死んだ子供視点の章になったとたん切なさに固まる。誰が一番悪いのかわからなくなった。
悪者がわからなくなるような形でこうした事件が報道されることは滅多にない。統計的には多いのではないかと思うが、白黒がついていないと人はニュースに耳を塞ぐし、細かいところはいいから結局悪いのは誰だ? みたいな求め方をする。今に始まったことではないし、日本に限ったことでもないだろう。
だが、人の不幸に対する思慮深いまなざしを持った人もいて、事件の背後にある不幸をくみ取り、 大きな声をあげることなく 静かに同情している。
『罪と罰』で、マルメラードフのかみさんが、夫の葬式の後で気が狂ったようになり、子供たちに路上で芸をさせようとする場面で、野次馬の中から歩み出て、彼女にお金を渡す同情深い人がいた。この紳士はそうしたまなざしを持っていた。
群衆の中に、そうしたまなざしがあるかないかは、社会にとって重要だと思う。誰もが持っている必要はない。たった一人でもいい。しかし、そのまなざしが、もしかすると地獄の際にいる人を生かしてくれるのではないかと思うのだ。

たった数十ページしか読んでいないが、そんなことを思った。

6時40分帰宅。

走りに行く。
10分ちょっとジョギングしてから、坂道ダッシュを10本やった。坂道は一昨年梅干しを干した空き地のそばで、上りがちょうど100メートルあった。
ダッシュ3本目くらいで、いやはや、これは部活だよと泣きが入ったが、不思議と7回目くらいからは慣れてきた。キツイ練習だったが30分くらいで済むので、効率がいいかもしれない。

夕食にいくらご飯食べる。

aviutil で動画編集の勉強をした。昔、DVで撮影した公演動画の高感度ノイズがひどいため、カット編集をする前にフィルタ処理をした方がいいと思った。

それで、ネット検索をしたのだが、いくつかのページでいきなり画面遷移し、「おめでとうございます」のメッセージが出て、強制的に懸賞当選者扱いされた。戻ることができないのでタブを閉じた。

Google的にそういうサイトが検索結果の上に出てくるのはおかしいと思ったが、かいくぐって表示される知恵をサイト作成者が注いでいるのだろう。まるでひと頃の、国際電話にダイヤルアップで勝手につなぐサイトみたいだ。

結局、検索結果から有効な情報を得ることが出来なかった。どのサイトも似たり寄ったりのデザインで、毒にも薬にもならない「方法」とやらを公開している。

ネットで何でも調べられるなんて、日本語サイトに関しては嘘だな。情報の劣化がひどすぎる。

おーいみんなー! インターネットで調べれば何でもわかるってのは、もう嘘になってるぞー!

とはいえ、ここ十年ばかり、何でもかんでもGoogle検索に頼ってきたからいけないのだとも思った。検索に出てこない有用なサイトは、マメにブックマークしておかないといけないのだ。

逆にいうと、Google検索で出てこないサイトを検索できる検索エンジンがあったら、需要があるんではないか。
SEOの弊害、そろそろ問題になってもいいと思う。