方南町飲み

8時起き。朝飯にご飯、きゅうりのぬか漬けを食べる。

キーボードで新しい楽曲を練習する。

昼、ベーコンエッグとトースト、コーンスープ食べる。コーンスープ用に牛乳を買い、そういえばおれ、全然牛乳飲んでなかったなと思った。昔は買う習慣があったのだが。
せっかく買ったんだし、牛乳を飲む以外に何か使えないかと考え、ベーコンがあるからカルボナーラを作ろうと思った。今夜は予定があるので明日だ。

午後、外はずっと暗かった。冬至前後の季節はこんなに暗かったっけ、と思った。

結局、走りにも行かず、夕方まで家で過ごした。

6時半、方南町で松島君と待ち合わせ、飲みに行った。店は2月に一度行ったことがある「一心太助」

入ると、そのへん座れよ、という感じで席を示され、入り口近くに座った。店長さんに「久しぶりだな」と言われ、「2月以来ッスよ」と後輩口調で答えた。店長は「ん? まあいいや」という感じでまったく気にしていなかった。

この店はメニューが異様に安い。出すものはレンジでチンするやつとかで大したものじゃないのだが、とにかく安い。どれも300円以内だ。
最初に串カツを頼んだら、大きめの皿にドーンときた。普通にご飯のおかずになる量だった。

最近観た映画の話をする。「ジョーカー」「宮本から君へ」など。
あと、彼は映像の仕事をしているので、プロ視点で自主映画をどう思うかを聞くと、「うまく撮ってるんですよ、でも、つまらないっていうか……」とのことだった。昔の8ミリみたいに、エネルギーがほとばしってくる感じに乏しいということらしい。
確かにそれはあると思う。今はパソコンで映像の編集が簡単にできる。しかし、昔のような覚悟がなくとも映像が作れるということは、絶対撮ってやるんだという熱をもって撮る人が減ったということでもある。熱意と便利さがちぐはぐになっている。交通に喩えると、江戸時代なら「三日後までに絶対大阪いくぞ!」だったのに、今は新感線があるから、その熱意が空回りする。その熱意の持って行きようがないわけだ。

それから、最近見た舞台の話を聞いた。「全然面白くなかったです」と松島君。
その団体のファンがいて、何か下らないことを舞台でやると、ゲラゲラ笑っていたのだそうで、仲間うちの笑いに見えて大変気持ち悪かったのだそうだ。

その団体は知っている。むしろ作品は好きなので、おれも松島君視点では「仲間うち」に入るだろう。

まったく笑えないのに周りの客が笑っている感じは、電車の中で電話をかけて話している人への違和感に似ていると思う。その声が大きければ、違和感は嫌悪感になる。

自分はおかしいのに周りは全然笑っていないということもある。そういう時は声を潜めるように気をつける。なんとなく、それがマナーじゃないかと思っている。

だから、仲間うちの笑いだとしても、笑いのツボが他の客と合っていると、安心してしまうところはある。そういう時、笑い声はことさら大きくなる。

同じ量の酒を飲んでいたのに、松島君は途中から酔いが回り、フラフラになっていた。えー? そんなに弱かったっけ? と少し驚いて観察していると、テーブルに突っ伏して寝てしまったのには笑った。時刻は10時過ぎだったので、松島君を起こし、会計をして店を出た。

10時半帰宅。日本酒を飲み直す。