手帳を買う

 昨日は3時に寝た。
 早いとはいえない時間だ。
 しかも、夜の11時くらいから眠気をこらえて4時間も起き続けた。
 その間風呂に入り本を読んで日記を書いた。
 3時まで起きていたのは日記を書くのが長引いたからだ。
 あまりの眠気に、世界が何ルクスか暗くなったように感じたので、酒も飲まずに寝た。
 これが良かったのか、今朝は割と気持ちよく目覚めた。

 昼過ぎ、赤坂図書館へ行く。
 Java script の本を立ち読みする。
 大きめの本だったし、内容を少し読んでみたところ、借りるまでもないと思ったからだ。
 必要な部分を拾い読みする。

 背後からいびきが聞こえてきた。
 閲覧用の机で昼寝をするサラリーマンが結構いるのだ。
 そっと振り返って見てみると、閲覧者は若い男だった。
 そして、いびきに聞こえたのはその男の鼻息だった。

 んふー、んふうー、すすすすす。
 んはー、はふー、しゅるしゅるしゅる。

 奇妙なエンジン音を響かせて、その男は図鑑らしきものを見ていた。
 起きているのに、無意識に出す鼻息がそんな音だとすれば、本当のいびきはどんな音になるのだろう。
それから、死んだ後もしもバイクか何かに生まれ変わったとしたら、どんな音を出すのだろう。

 夕方、新しい手帳を買うため、荻窪のタウンセブンへ行く。
 スケジュール管理をしっかりするためには、手帳を有効に活用しなければいけない。
 それはよくわかっている。
 だから毎年、必ず新しいものに変えている。

 ところがここ数年、ダイヤリーに書き込む情報が少なくなっている。
 買った最初のうちは多少書き込んだりするのだが、使ってひと月
も経つと空白が目立つようになってしまう。

 スケジュールをメモする習慣がなくなったわけではない。
 稽古用ノートや、手帳の後ろについている罫線メモに書くことが多くなったのだ。
 だから、たとえば来週の金曜日に打ち合わせがあったとして、その時刻を確認する時は、どこに書いたかをまず確認しないといけない。
 ノートに書いたのか、手帳のメモ部分に書いたのか、はっきりと決まっていないから、最悪の場合は全部見ることになる。

 当然のことだが、スケジュール情報はバラバラの場所に書くべきではない。
 どこに書いた方が良いかといえば、当然手帳だろう。
 ノートには他のことを書く目的があるのだから、スケジュールなどを書く時は補足程度に留めるべきだろう。

 手帳は、ミニ6穴バインダータイプのものをかれこれ12年使っている。
 中に挟むのは、ダイアリーと罫線用紙のみだ。
 昔はアドレス帳や地図やクリアホルダーなども使用していたが、それらを使うことはほとんどなかった。
 経験上、ダイアリーと罫線用紙があれば事足りる。

 といったわけで、タウンセブンの文具店でミニ6穴用のダイアリーを物色した。
 必要なものは、ミニサイズ6穴タイプのダイアリーだ。
 ミニ6穴ルーズリーフ式の手帳を使う者にとって、手帳探しとはすなわちダイアリー探しだ。

 手帳のダイアリーには色々なタイプがある。
 まず大きく分けると、1週間タイプ、2週間タイプ、月間タイプがある。
 さらにそれぞれが見開きタイプと片面タイプに分かれている。

 片面タイプは左側にスケジュール部がきて、右側に罫線ノートがくる。
 このタイプが一番自分にとって使いやすそうだと思った。
 スケジュールに関した覚え書きを書いたり、そこからマインドマップ式に連想したメモをとるのに、手帳の末尾にあるノート部分をいちいち繰らなくてもいいからだ。

 しかし片面タイプは、かなり分厚くなってしまうのが欠点だ。
 特に片面1週間タイプは、1年52週分で52枚、つまり最低104ページある。
 これでは、覚え書き専用の罫線ノートを挟む余地がなくなってしまう。

 自分としては片面2週間くらいが丁度いいのだが、そうした製品は置いていなかった。
 思案した結果、見開き1ヶ月のダイアリーを買うことにした。
 見開いた状態で左右に15日ずつのダイアリーが表示されるから、間に罫線ノートを1枚ずつ挟んでいけば、疑似片面2週間ダイアリーができる。

 しかし、パソコンでシステム手帳を印刷するソフトはないのだろうか。
 ありそうな気がするのだが。
 ネックは、手帳に合った印刷用紙と、パンチ部分のきれいな穴あけだろう。
 コンパクトで使いやすい裁断機と穴あきパンチをソフトにつければ、売れそうな気がするのだが。

 閉店間際の食鮮館で買い物をする。
 寿司が半額になっていた。
 八カンのにぎりと、太巻きを買った。

 うちに帰って寿司を食べようと思い買い物袋から出したら、半分以上がひっくり返り、いくらがケースのあちこちに散乱していた。
 俺の留守を狙った、一家皆殺し。
 ここはシチリアか。
 「ひでえことしやがる、いったい誰がこんなことを…」
 まあ、俺だよな。

 見栄えを良くするためか、握り寿司のケースは錦帯橋のように反
った形をしていた。
 だから慎重に運んでも、寿司はころころ転がってしまうのだ。

 でも仕方ないから食べた。
 殺人現場の鑑識官のつもりで、ネタとシャリを合体させつつ。
 ああ、フロスト警部シリーズが読みたい。

 Dynabook の大容量バッテリーが届いた。
 これも中古品をオークションで安く入手した。

 この前買った抗酸化溶液シートを使えば、バッテリーが長持ちするという。
 半信半疑だったが、デジカメやPHSに使って見たところ、電池の減り方は緩やかになった。

 まずはシートをつけない状態で、大容量バッテリーの充電をする。
 100%になったところで、バッテリーのみで使ってみる。
 いきなり落ちたらどうしようと思ったが、残り時間は3時間と表示され、しばらく使っても落ちる気配がなかった。
 標準バッテリーと組み合わせれば、とりあえず外での使用に耐え
られそうだ。