カーセックス

 暑い。
 暑さチャートがあるとするなら、ここ数日は連続1位だ。
 しかし、高校野球はどうしてこんな時期に甲子園で大会をするのだろう。
 しかも夜ではなく昼に。
 見る側としたら、夏の風物詩として楽しめるからいいけれども。
 35度を超える炎天下で外野を走り回る高校球児達。
 言い方を変えれば、走り回らされる高校球児達。
 これは生徒の虐待ではないか。

 だからといって夏の甲子園大会を秋に移すなんて案が出たら、即座に却下されるのだろう。
 アンケート用紙があったらオレも反対する。暑いのにごめんねと思いながら。
 この心理はどこからくるのだろう。

 夕方になっても気温は下がらず。
 むしろ、昼に蓄えられた熱が地面から立ち上ってきて、太陽の出ている昼間より不快だ。

 実家に帰る。
 ウナギとゴーヤチャンプルを食べる。

 『子どもは判ってくれない』読み終える。
 こういう人の本を読むと、自分はやっぱり馬鹿なのだなあと思ってしまう。

 夏の馬鹿にはやることがあるとばかりにジョギングをした。
 荒川土手を久々に走る。
 夜の川風は涼しいだろうと期待したが、湿気を含んでむしろ蒸し暑さが倍加した。
 1時間ほど走ってマンションに戻ると、Tシャツが汗で濡れ、スケスケになっていた。
 腹筋のラインまで透けていた。
 遙か昔に見たアメリカのポルノビデオを思い出す。
 西海岸あたりで車を洗っている男がいて、なぜか車の中からきつきつのシャツを着た女が出てきて、
 「おい、オレの車だぜ?」
 みたいな顔をする男から洗車用のホースを奪うと、自分のシャツにかける。
 シャツは当然スケスケになる。
 女はベロをべろべろうごかして、ホースをくわえたりいろんなことしたりする。

 そのビデオを見て以来、カーセックスとはボンネットの上でするセックスのことだと長いこと思っていた。
 冬にカーセックスをしたなんていう女の投稿記事を淑女の雑誌で見かけたりすると、
 「寒いのに大変なことだよ」
 と思ったものだった。

 だが、車と車がセックスして新車を生むことだと思っていた奴もいる。
 そうなるとウブなんだか変態なんだかバカなんだかわからない。
 さしずめ、ドラマの『西部警察』なんかは乱交シーンの連続だろうか。

  1. shin より:

    笑った(^_^)