絶望ソング

 昨日一日で体はまあまあ焼けた。
 背中とお腹と腕がひりひり痛む。

 朝、内田樹『子どもは判ってくれない』読む。
 起き抜けの頭には難しかった。
 読んでいる時には判ったように思えたのに、ここに感想を書くとなるとわからくなる。
 印象としては、物事を考えるに際し、両極にぶれず中庸に位置し続ける方法が訥々と述べられている感じ。

 ゲッツ板谷『情熱チャンジャリータ』読む。
 これはすぐに読み終えた。
 以前、立ち読みしたことがあったし。

 昼から夕方にかけて寝っ転がって過ごした。
 外は暑いし、日焼けした肌は熱い。
 ちょっと動けばすぐに汗がしたたる。
 ジューシーな体を日が沈むまで寝かせておいた。
 肉汁がでないように。
 焼きたてのローストビーフのようにだ。

 夕方、福龍飯店で回鍋肉を食べる。
 昨年食べた時に比べて肉が薄かった。
 コスト削減か?
 そういえば、ガソリンが高くなった。
 7年前は80円から90円台だったのに、今はレギュラー140円以上だ。

 夜、シャワーを浴びるが、予想通り背中がひりひりして、かちかち山状態だった。
 石けんをローションプレイみたいに塗りたくり、ほぼ水で洗い流した。

 窓を開けるとカメムシが入ってきて、蛍光灯の周りで編隊飛行を組むので、窓は閉めてクーラーをつけた。
 うちの部屋は、真下を歩く人の話し声が良く聞こえる。
 この前は、
 「ぼーうぼーう、ぼーうぼーう」
 という鼻歌が聞こえた。
 なんの「ぼう」だと思っていたらそいつは、
 「ぼーうぼーう、ぜっつぼーうぼーう、ぜっつぼーう」
 と歌いながらうちの下を通り過ぎていった。
 窓を開けると、半袖白Tシャツのオヤジが自転車を漕ぐ後ろ姿がちらっと見えた。
 絶望をそういう鼻歌にするのはどうかと思ったし、カールおじさんみたいな格好とのギャップもどうかと思った。
 だけど、歌は印象に残ったので、次回の芝居で使おうと思う。