ドストエフスキー側へ引っ張られる

 過去日記を延々と読み込む作業をしつつ、洗濯をしたり、昼飯を作ったり、夕飯を作ったりした。
 日常のそうしたことと平行しなければ終わらないほど時間がかかる。
 もしかすると、日記はブログというメディアにあってないのだろうか。
 1年2年ならなんとかなるけど、6年ともなるとデータの引越だけでとんでもなく手間がかかる。

 結果として、新しく借りたサーバーでWordpressをインストールし、そこで過去日記をすべて反映させた。
 ただしこれはまだ未公開。
 現在使っているサーバーでは今まで通りMovabletypeを運営し、過去日記は2005年まで反映させている。
 おそらく近いうちに新しいサーバーに引越をするだろう。

 『罪と罰』読了。
 ラスコーリニコフは、殺しそのものではなく、その段階から先へ行けなかったことを己の罪とし、自らに罰を下すために自首した。
 この時点で、物語の結論は出ているように思える。
 エピローグは、この先の物語がどうあっただろうかを読者に想像させるための付け足しと言えるが、この付け足しによって読者が喚起させられる感情は、全編中もっとも感動的なものだと思う。

 図書館でドストエフスキー『白痴』を借りる。
 上巻を少し読む。
 そういえば、黒澤明がこの作品を映画にしている。
 4時間を超えるオリジナル版があり、カットを重ねて上映版を編集したがまだ長いと言われ、
 「これ以上カットするなら、フィルムを縦に切れ」
 と監督は言ったという。

 東宝ではなく大映の製作なので、レンタルビデオ屋に行っても置いてないことが多い。
 実はまだ見たことがない。
 読み終わったら借りてみよう。