朝昼、仕事では、あまりイライラせぬよう心がけた。
夕方、三軒茶屋へ。GLIM SPANKY ツアーファイナルを見に昭和女子大学人見記念講堂へ。
今回のライブは、夏に買ったCDの特典にあった先行申し込みでチケットを申し込んだ。
その時に抽選でミート&グリートが当たった。
先月、ビートルズセーターを編み終える頃、ミート&グリートにGLIM SPANKY のロゴをあしらったセーターを着て行ったら面白いかもしれないと思った。好きなバンドのロゴをセーターにしてコンサートに行き、そのバンドメンバーと写真を撮るなんて、ファン冥利に尽きるではないか。
で、なんとか編んだわけだが、つんつるてんだったので、ずっと着ているのは恥ずかしかった。そこで、着るのはミート&グリートの時だけにした。
グッズコーナーに並び、Tシャツとハンドタオルを購入した。
7時、ライブ開演。
アルバム『Into The Time Hole』からの曲を中心に、所々に昔の曲を交えるといったセットリストだった。
今日の松尾レミさんは、ライブをことのほか楽しんでいるようで、MC中亀ちゃんも「今日は松尾さん楽しそうだね」と言っていた。日比谷野音の時と同じく裾が大きく広がったスカートだった。スカートの色は、野音では鮮やかな赤だったが、今日は黄色で、大変可愛かった。喉のコンディションも抜群で、声が伸びやかに響いていた。
MCで、亀ちゃんはあまり長く喋らなかった。いつもは、どこにたどり着くのかわからない天然系の喋りが楽しいのだが、今日は演奏に集中できていたからなのだろうか。
とにかく、これまで見てきたGLIM SPANKY ライブの中では、最高のステージだった。「Velvet Theater」が特に印象に残った。
アンコール後、袖にはけながら、松尾レミさんは会場に何度も手を振り、投げキッスを大盤振る舞いしてくれた。充実しきって、愛に溢れていたのだろう。客席から見ていると、全世界に向かってハートを降り注いでいるかのように見えた。
ライブ後、ロビーでミート&グリート当選者の列に並び、スタッフさんに会場の二階踊り場スペースに案内してもらった。当選者はあいうえお順に、自分のスマホをスタッフさんに渡し、写真撮影をしてもらった。その時に、ちょっとだけお二人と話せるようだった。
事前にセーターを着て、写真撮影に臨んだ。二人ともすぐにセーターのロゴに気づいてくれた。
「手編みです」というと、松尾レミさんはびっくりした様子で、「すごすぎます」と言ってくれた。写真を撮ってもらい、ちょっとだけセーターの話をしたが、先ほどハートを降り注いでいた人を間近にしたため、たちまち、脳内はお湯を注いで1時間ほったらかされたカップヌードルのごとき状態になり、日本語が片言の、目が北島康介並みの速さで泳いでいる不審者になってしまった。
でも、満足だった。
オレより先に並んでいた女子に、レミさんが好きすぎて泣いている子がいた。そういえば、会場に女子ファンが増えたような気がする。
10時半帰宅。祝杯をあげる。祝杯といっていいだろう。