『SP』初め

朝から雨。
10時過ぎに買い物へ行くと凍えた。

メンチカツ、コロッケ、トースト、ふかしたジャガイモを食べる。
昼過ぎ、稽古へ向かう。
歩いていこうと思ったのだが、走って20分の距離なので、歩くと40分以上は優にかかる。
迷ったが、ウェアのフードを被れば雨はしのげそうだったので、走っていくことにする。

遅れて稽古場到着。
ダンスの稽古に参加する。
振りがまたすこし変わった。

休憩前に、出番が来る。
これまであれこれ考えていたことを一気に色々やってみたので、出来はぐちゃぐちゃだった。
こばちゃんからは、出はけの場所を変えるのは、その説明がつけばありだと言われた。

休憩後、ロビーで考える。
少なくとも、なんでもアリではないということがわかっただけでも大きい収穫だ。
それを境界線にして考えると、やはり自分の役はホームレス寄りだろう。
だが、ただのホームレスではないということだ。

最初に出るシーンから、そちら寄りで作り直してみる。
やはり、そっちの方がしっくりいきそう。

部屋に戻ると、後半稽古を熱心にやっていた。
今週は芝居の<成長期>だから、一日で出来が大きく変化する。

10時稽古終了。
雨はやんでいた。
健吾君に声をかけ、自分との絡みをどうするかを話す。
元気良い返事をもらったが、元気があるわけではないことは見てわかった。
出ずっぱりだ。そりゃ疲れる。

走って帰宅。
本日の走行距離は5km。
雨だし、こんなものだろう。

『SP』観る。
3週間、オレは待ちこがれたぜ。
ドキドキしながら観る。

平田満、春田純一の二人が出ていた。
お二人と、石田役の神尾祐さんには、共通項がある。
三人とも、つかこうへい『熱海殺人事件』で刑事役を演じているのだ。

カット割りが相変わらず細かい。
テロリストが射撃訓練をするシーンなど、狙いを絞り、息を吐き、引き金を引く動作をそれぞれきちんと撮っている。
丁寧だ。

公安の男を演じる役者が、中田英寿に似ている。
そんなことはどうでもいいが、今回は彼がフィーチャリングされていた。
出所した平田満のアパートに入ると、現職首相の雑誌記事がびっしりと壁に貼られている演出には、背筋がぞくっとした。

今回も面白かった。
前回放送では事件発生直前までいっていたはずなのに、今回も事件は起きなかった。
でも不満を感じなかった。
演出が緻密で、ドキドキ感がしっかり味わえたからだ。
これで残す放送はあと2回。
寂しい。