朝、劇場近くの中華料理店で醤油ラーメンセットを食べる。
本番中その店で食べるのは3回目だが、醤油ラーメンは今までで一番おいしくなかった。
だが値段は安い。
まあまあきれいなお姉さんもいる。
倍賞智恵子が好きな人なら結構ぐっと来るタイプ。
隣の店の方が明らかにおいしいのだが、
「時間かかります」
と言われると困る。
開場前に客席を増やすため、通路にしているところに平台を敷いたりした。
千秋楽の予約は定員ぎりぎりだった。
本番前、袖に控えていると、葉ちゃんが、
「終わっちゃうんだ」
と泣きそうな声で言った。
「(泣くのは)早いよ」
と皆が驚いていた。
本番は無事終了。
清水と榊原が見に来てくれた。
「実はココ来る前に『王将』で餃子定食と生ビールを飲んできてしまってな」
気持ちよくなって、最初の方で寝てしまったらしい。
駒込に「王将」があるとは知らなかった。
西口の本郷通り沿いにあるらしい。
千秋楽にそれを知るなんて運が悪い。
終演後、バラしをする。
幕をはずし、パネルをはずし、テーブルなどを片づければ終わりだった。
ところが、劇場に元からあった棚を解体する作業が加わり、これに結構時間をとられた。
それでも7時半には終わった。
「和民」で打ち上げ。
12人用の席に16人が座ったため、一度座ると移動が困難だった。
馨ちゃんと岩ちゃんそれぞれの話を聞く。
今現在の恋愛話など。
踏み込むと案外深いところを見せてくれた。
その後さかしたさんや優希くん、星ちゃんや葉ちゃん相手に自分のことなどを色々話し、シノハラさんと『ビューティフルドリーマー』の話をし、優希くんの真面目な過去話を聞き、席を移動してからばんちょーとこずえさんが芹君をいじるのに参加した。
ばんちょーとさかしたさんは12時過ぎに帰った。
引き続きこずえさんらと芹君いじりを続ける。
芹川は恋愛絡みの話に対してガードが固く、すぐにクリンチをしてきた。
過剰な防御反応ともいえ、逆算して恋愛観などを推し量ると、案外古風でストレートなのかもしれないと思ったりした。
単純に恥ずかしいだけかもしれないが。
3時くらいに店を出て、隣のカラオケへ。
ふた部屋とってあった。
明け方まで2時間ほど楽しむ。
外に出ると明るくなっていた。
5月の朝は早い。
夕べからの疲れと眠気と二日酔いが一度にきて、駒込駅から先のことはよく覚えていない。
西荻で奇跡的に目を覚まし、6時過ぎに帰宅。
パンツ一丁で寝た。