宮崎駿のドキュメンタリー

昼間、突然天気が崩れ、大雨となる。

夕方実家へ。
肉野菜炒め食べる。

居間にいるとテレビの音声が耳に入ってきてしまうので、自分の部屋へ非難する。
芝居関係のメールなどして、10時まで時間をつぶす。

10時からテレビ前に陣取り、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀スペシャル 宮崎駿のすべて』を観る。
『崖の上のポニョ』製作期間中、テレビカメラが監督に密着していたらしい。

番組の作りは冴えなかったが、面白かった。
冴えない理由は、取材カメラのディレクターや、スタジオの茂木さんと住吉アナの質問が下手なことだと思う。

「・・はどうなんですか?」

という形式の質問が多すぎた。
「どうですか?」
と聞かれて明快に答えられることなど、多くはないだろう。

質問は最小限に抑え、監督が思うさま喋れるように計らうのが、この種のドキュメンタリー作りにおける正しいインタビュー方法なのではなかろうか。
・・などと考えた。

面白かった理由は、番組そのものの出来に関わらず、創作の苦しみが本物だったからだろう。
普遍的な苦しみだと思うが、カメラによる密着取材という形で見るケースは、どのジャンルにおいてもそれほど多くはない。

そういえば黒澤明監督の『影武者』撮影時のドキュメンタリーも、NHKが撮影していた。
あの時の黒澤監督も、イライラし、怒りまくっていた。

本来、見せるべきものではないのだ。
でも、見たい。

絵コンテの〆切り日が迫るにつれ、宮崎監督を取る映像が引きの絵になっていることが多くなっていた。
怒られて近寄れなくなってしまったのだろうかと邪推する。

夜3時就寝。