リーゼントのアイコン

8時起き。外は曇っていた。昨夜たくさん肉を食べたので朝飯はなし。

9時半から作業。しかし、報告の書き込みを忘れていた。15分経ってから気がつき、あわてて書き込んだ。

どさん子ツールの新しい依頼がきた。しかし、内容は大したことがなかった。

昼、サッポロ一番しょうゆ、冷凍していた竹の子ご飯、きゅうりのぬか漬け食べる。

午後、どさん子ツールの作業を今日決めてしまうか迷ったが、来月上旬までに仕上げれば良かったので、やめた。今日仕上げても、どのみち稼働は連休後になる。ならば、来週の半ばにまとめてやった方が良い。

6時にあがり、家を出る。髪を切りに中野へ。現在の店舗が今月いっぱいで移転するので、現店舗最終日となる。

コイワン君と、リーゼントについて話す。彼は以前、リーゼントだったのだが、今はやめている。リーゼントが若者の間に流行ったのは、やはり永ちゃんのキャロル以降ではないかと自説を述べる。それ以前のリーゼントは、ヘアスタイルとして存在はしていても、アイコンとなる人物がいなかったように思う。’50sのロカビリー歌手だと、ちょっと弱い。その点、1970年代半ばの永ちゃんは、強力だったはずだ。

ジョニー大倉の著書によると、永ちゃんはなかなかリーゼントにしなかったらしい。しかし、テレビ出演が決まってから、リーゼントで決めてきて、あのカッコいいのは誰だ、となった。わかる。ジョニーの言い分としては、先にキメてきたのはオレなのに、ということだろうが、でも、やっぱり永ちゃんだろう。申し訳ないが、かっこいい。

リーゼントがカッコいいという観念は、70年代半ばから80年代初頭まで続いていたと思う。転機となったのはチェッカーズの登場ではなかったか。あのマッチさんも1983年頃まではリーゼントだったような気がする。

カットしてもらいながら、音楽雑談を続ける。

コイワン君は、布袋さんの音楽から逆算して、BOOWYを聞いたそうだ。どんなバンドだったんですかと聞かれたので、80年代半ば頃のことを思い出しながら答えた。

「日本のバンドで初めて洋楽バンド的な見た目と演奏で、歌詞も日本語なのに洋楽っぽく聞こえて、カラオケ行けば自分で歌えるっていうのが、当時の高校生にとってはめちゃくちゃアピールしていたと思うな。BOOWYとは真逆の、よりロックのプリミティブな部分をアピールしたバンドとして、THE BLUE HEARTSがいて、女子はレベッカを聞いてたなあ」

サミットに寄り、メロンパンとカレーパンを買う。

8時半帰宅。夕食に買ってきたパンを食べる。

新しい学校のリーダーズのコーチェラの動画をいくつか見る。ファンが会場で撮ったもの。新曲の「ARIGATO」が好きだ。シンセポップの歌謡曲ふうで、マイクスタンドアクションをたっぷりしてくれるところがたまらない。

コーチェラの、新しい学校のリーダーズの配信後、多かった日本語のコメントは「かっこいい」だった。「かわいい」よりもはるかに多かった。

「かわいい」がなかったわけはない。SUZUKAの舌出しは、アナーキーさより、茶目っ気を表現しており、しかも、舌を出す時には必ずニコニコしているから、釣り込まれてこちらも笑いそうになる。あれは、全人類に伝わる『かわいい』だと思う。だが、そういうのに対して日本語の「かわいい」を使うと、なぜか、伝わらないような気がしてしまう。

日本語の「かわいい」の価値は、捉え直したほうがいい時期にきているのではないか。意味が多様化し、『かわいいは正義』という妄言がはびこり、この言葉が行き着いたのは、『自分がかわいいと思う対象にかわいいって言っている自分が大好き』という境地を達成するための方便、であったように思うことがある。

11時半就寝。