『狂四郎2030』読む

朝、8時40分起き。外は曇っていた。

昼飯に、久しぶりに『山田屋』でタンメンを食べようかと思った。走っていき、食べ終えたらそのまま実家まで走るのだ。

しかし、昼近くになっても、気がのらなかった。連休中、長い距離は当然走るつもりだったが、今日でなくてもいい感じだった。

昼、ベーコンエッグを焼き、トーストに挟んで食べた。

午後、プランターにりんごの苗を植える。4月に種を濡れティッシュにおいていたら芽が出たもの。同じようにして昨年育てたりんごが別のプランターで葉を茂らせている。

トマトは順調に育っている。いつもは脇芽を伸ばし放題にしているが、今回は日差しが本格化してから伸ばそうとおもっているので、第二果のあたりまでは一本立てになっている。

大きめの植木鉢に土を入れ、生ゴミ処理に使っている。野菜の皮などを入れては、土を被せているのだが、時々シャベルで混ぜると、ゴミが土に還っていくのがわかり、面白い。ふた月ほど前はまだ寒かったので、分解速度が遅かったが、その頃埋めた野菜くずは、いまや影も形もなくなり、土と同化している。

新しく植えたりんごは、普通の土と、この栄養豊富なゴミ処理土を混ぜている。

夜、もやしと韮とひき肉の炒め物を作って食べた。

徳弘正也『狂四郎2030』読む。20年前に完結した作品。ものすごく面白いが、徳弘正也特有の下ネタが10コマに1回の勢いで挿入されるので、慣れない読者は拒否感を覚えるだろう。実際、下ネタのコマを丹念に取り除いて再構成したら、売れ行きは激増したかもしれない。

ただ、『シェイプアップ乱』の頃から、下ネタは徳弘正也の芸風だし、それなしにマンガを書くということ自体、そもそも、できないのかもしれない。また、本作の内容はディストピアもので、お先真っ暗な未来の日本が描かれているため、下ネタが読者の闇堕ちから救っている部分も、なくはない。

描かれている未来の日本では、男女が完全に隔離され、労働が終わった国民は、仮想現実マシンの中で眠りながら、妄想の生と性を生きている。

管理され、与えられるという部分は、今の日本でも似たようなことになっていると思うが、独裁者が国民を支配するのではなく、国民が進んで『管理されるシステム』を構築し、言いなりになりたがっているように感じることがある。

いると思っていた『影の独裁者』が実は存在せず、その虚像を作ったのは虐げられていた国民達だったという物語は、日本を舞台にしたものにしか通用しないのではないか?

12時前就寝。