この夏の初ファンダイブ

7時過ぎ起き。朝飯に梅干しおにぎりを二つ食べる。コテージに泊まった時は必ず梅干しおにぎりを二つ食べている。なぜかそうなった。

シーツなど片付けて、7時40分に出発する。しかし、今日のスポット堂ヶ島はほぼ隣町だったので、車の移動時間は10分にも満たなかった。

ダイビングセンターと港が離れていたので、先に港で機材セッティングをし、車でセンターに移動してブリーフィングをした。今日は、さっちゃん先輩がガイドの練習をするということだっだ。

9時に出航する。5分ほどでポイントに到着。天気は曇っていた。

バックロールでエントリーし、ブイの近くに集まり潜降する。水はまったく冷たくない。むしろ心地よい。ところが、フリー潜降が上手くいかなかったので、途中でヘッドファーストに切り替えた。

キンギョハナダイ、キビナゴの群れなどを見たが、透明度は低く、遠くまで見通すことはできなかった。27メートルと、思ったよりも深く潜降していたため、エアーの消費は早めだった。

エキジットしてから、カワシマさんに「塚ちゃん、フリー潜降うまくいかなかったでしょ。なんでだかわかる?」と聞かれた。「わかんないです」と言うと、「ウェットスーツが新品だから」と言われた。

6月に注文したウェットスーツを初めて着て潜ったのだが、新品であるため素材はしっかり厚いため、浮力が高いのだという。

「だから、使っていくうちに段々浮力が落ちてくるの。レンタルだと古いから浮力が全然ないの」

納得がいったが、ではウエイトを1キロ増やした方がいいのかどうかについては、迷ってしまった。安全停止の時の浮力コントロールは、むしろ今までよりもやりやすいと思ったし、潜降してしまえば特に問題はなかった。

結局、2回目も1回目と同じく4キロのウエイトでやることにした。

我々の後、別の団体がボートでポイントに向かった。そのボートが戻ってきたら我々の2回目をする予定だったが、その団体は1時間半くらい潜っていたため、ボートが戻ってくるのが遅れてしまった。

11時半頃に2回目のポイントに向かった。バックロールでエントリーするところまでは同じ。フリー潜降は、やはり、エアーを抜いて頭が沈むと、そこで体がピタリと静止し、沈まなくなる感覚があったので、迷わずヘッドファーストで潜降した。

2回目は海底洞窟を通ったり、地形を楽しむ感じのコースを潜った。途中、魚の大群に遭遇した。GoProを持っているメンバーは、撮影しながら群れに突進していた。ミナミハタンポの群れだっだ。

海底温泉も案内してもらった。グローブを脱ぎ、素手で噴き出している湯に触れ、暖かさを体感した。

2回目は1回目よりやや長く潜降したが、深さは1回目より若干浅かったので、エアー消費量は同じだった。

レスキューを取って初のファンダイブだったが、今までよりも心にゆとりをもって楽しむことができた。しかし、一緒に参加していたアドバンスのカサちゃんなどは、半年ちょっとなのに本数は30本以上で、たぶん同じ本数の頃のオレよりも楽しんでいるだろうと思った。

機材片付けをし、着替え、『堂ヶ島食堂』で昼飯を食べた。メニューは、ぶっかけ丼にした。ところてんが食べ放題だったので、酢醤油で1杯、黒みつで1杯食べた。

帰りに、いちごプラザに寄り、いつも気になっていたせんべい屋で二度づけせんべいを土産に買い、いちごミックスのソフトクリームを食べた。

東京に戻るまで、スマホでストーンズの『メインストリートのならず者』を聴いた。前から音源を持っており、何度も聴いてきたが、今日はなぜか、一曲一曲の良さが心に響いた。黒人音楽をストーンズの音楽として完全にモノにしたノリがあり、ブルースコピーバンドではなく、ストーンズとしか言いようがない音楽だった。ミックの歌い方とノリがあってこそだろう。たとえば、キースがボーカルをとっている “Happy” が、そういう意味では、白人ポップスに聞こえる。

6時半、ショップ到着。精算を済ませ、予定表に記入する。来月、柏島に行くので、9月と10月の予定を書き込んだ。

機材郵送についてマツイさんに聞き、調布駅までカワシマさんの車で送ってもらった。

永福町のキッチンコートで、フライドチキン、カレーパン、ビールを買って帰宅。

トランプ大統領が演説中に銃撃を受けた。右耳を負傷したが無事で、犯人は狙撃されて死亡したらしい。

映像を見た。銃声の後、トランプは右耳を抑えた。直後、SP達がトランプを囲み、全員が伏せた。銃を持った兵士が壇上に上がり、しばらくするとトランプは立ち上がり、SPに囲まれた状態でこぶしを突き上げた。耳からは血が出ていた。

この映像を、大統領選に関わる判断に使うべきではないと思ったが、多くの人はそのようには思わないだろう。物語の力が発動し、国民も舞台に上げようとしている。となると、物語の力は、国民のこぶしを天に突き上げさせるだろう。