見て見て見とれた

6時半に起きたが、7時までベッドで寝ていた。TED氏が起きて身支度をする音が聞こえた。

7時に起き、シーツ等を片付け、朝飯におにぎりを食べた。歯を磨き髭を剃り、7時20分頃に大広間に下りた。

7時半にコテージを出た。今日潜る北川は東伊豆にあった。熱川から、伊豆急行の駅で伊東方面にひとつ隣だった。コテージからは移動におよそ1時間かかるとのことだった。

たっぷり寝ていたので眠くはなかったが、何となく大儀で、1時間うつらうつらしていた。

8時40分、北川に到着した。外に出ると当然のように寒かった。施設紹介のあとブリーフィングをする。ガイド軍団はひとまとまりとなり、オレはアドバンスの子とインストラクターのガイド三人のチームになった。気楽でいい。

ドライスーツに着替え、港で機材セッティングをした。最初にいきなり、タンクにBCを装着する順番を間違えた。船に乗り込む際、うっかりマスクをメッシュバッグから出すのを忘れた。乗ってからは、ドライスーツのチューブを左脇の下からではなく肩に通していたのを指摘されて直した。たった2ヶ月あいただけで、色々なことを忘れているなあと思った。

ポイントに着き、バックロールでエントリーした。ロープそばで潜降したが、フリー潜行が無理そうだとすぐに直感した。インナー上下2枚なのにウエイトを6キロのままにしたためだった。7キロにしようか迷ったのだが、無理ならヘッドファーストにすればいいと思っていた。

で、ヘッドファースト潜降した。アドバンスの子が潜降に手間取っているのを待ち、ガイドに続いて、岩場と砂地の境目あたりへ移動した。水深は20メートル前後だった。

岩場には、マクロ生物がいるところに目印として数珠状のウエイトが置いてあった。その場所に着くとガイドさんがライトを岩場に照らして、マクロ生物を探し、見つけると我々二人に知らせてくれた。ブリーフィング時にどんな生き物がいるのか確認していたので、答え合わせするような感じだった。最初に見つけた生き物が指先くらい小さかったので、思わず「こんなに小さいんだ」と声に出したら、レギュレーターをくわえたまま喋らないよう注意された。

その後も岩場伝いにマクロ生物を探しつつ移動した。カミソリウオ、以前に比べるとマクロ生物をそうやって見つけることが楽しくなっていたが、自分で一から見つけるのは無理だと思った。頭の中にそれらの生き物の姿がストックされていないので、擬態をかいくぐることが困難だろう。

エキジット前に、アオリイカの群れを見た。かなり大きいサイズだった。安全停止時、ウエイトが軽すぎるせいか、5メートル水深を維持するのに苦労した。

港に置いてあるメッシュバッグの上に猫が座って段をとっていた。

港から施設に戻るとき、グローブを外した手がすぐにかじかんだ。海の中の方が暖かかった。施設のシャワーで湯を出し、手だけを温めた。

施設で12時過ぎまで休憩する。次のブリーフィングをし、ガイドさんから「見たい生き物はありますか」とリクエストを求められたが、そもそも、マクロ生物のストックがないので、答えられなかった。しかし、昨年1月に伊東へ行った時、ピカチュウウミウシを見つけ損なったことを思い出したので、それをリベンジしたいと伝えた。

2本目は船の上で機材を背負った。休憩中、一瞬雨が降ったが、船に乗る時に晴れ間が覗いた。日の光を浴びると暖かかった。機材を背負う時も、指摘されるようなミスはなかった。

2本目は、行って帰るコースではなく、先に最も遠くで潜降し、ロープのところへ戻ってくる一方通行のコースになった。フリー潜降ではすぐヘッドファーストをした。

1本目と同じように、砂地と岩場の境目を移動した。今回は、ブリーフィングで話した生き物を次々と見つけることができた。ピカチュウウミウシの他に、ヒトデを食べるフリソデエビ、クダゴンベ、タマゴイロイボウミウシなど。

水深20メートルよりやや深いところを移動し続けたので、1本目2本目ともエアーの減りは早かった。また、2本目のタンクは満タン状態で180だったのて、残り70を切るのが1本目よりやや早かった。

エキジット時、ややもすると水深3メートルくらいまで上がりそうになるので苦労したが、ウエイトが重すぎる時に沈んでしまうよりは、水深維持は楽だった。2本ともBCに空気を入れることはほとんどなく、ドライスーツのエアーと呼吸のみで対処した。インナーは、上に2枚着込んでいたが、ヒートテック系ではなく、どちらもやや厚みがあるものだった。下も2枚履いていたが、これも、外側のはやや厚みのあるものを履いていた。次に同じインナーを着込んだら、さすがにウエイトは1キロ増やさないといけない。逆に、上を一枚減らしたら、現状のままでいいかも。

沖に大島が大きく見えた。

機材を片付け、着替え、1時半過ぎに施設を出た。施設の人が団扇を振って見送りをしてくれた。

伊豆高原ビール本店にて、昼飯に漁師のピリ辛丼を食べた。ガイドをとった若い子の話を聞く。去年はじめて、6月にレスキューを取り、10月にガイドを取ったとのことで、本数はまだ40本台だという。その本数のほとんどが講習ということになる。もう一人の若い子も、始めたのはオレと同じ年度だったが、本数はそんなに多くないようだった。

アドバンスでも100本以上経験がある人もいるし、40本台でもガイドを取る人もいる。自分はやはり、当分はガイドを取ることはないだろうと思った。ショップのツアーには、何かを覚えるためにではなく、何を忘れているか確認するつもりでこよう。

3時近くに店を出る。

熱海のコンビニで運転手交代休憩。皆は甘いものを買いにそれぞれ散っていた。

4時過ぎに熱海を出る。Spotify でホール&オーツを聞いた。”Private Eyes” から “Out Of Touch” までの全盛期と、それ以前それ以後との音の違いをはっきり感じた。全盛期はやはり、バンドがまとまっていた。曲の良さもあったが、バンドの音も良かった。そのバンドで出した最後のシングルが、”Possession Obsession” で、珍しくジョン・オーツがボーカルをとっている。MVでバンドメンバーが簡単な振付で踊っているのがいい。

6時にショップ到着。2月と3月に行けそうなツアーを探したが、東京マラソンや3月の観劇旅に絡まないツアーはなかったので、予約はせず。

支払いをして、7時前にショップを出た。

キッチンコートで、モレッティビール等々と、サッポロ一番醤油を買って帰宅。夕食に、煮干し出汁で作ったサッポロ一番と、ポテトサラダを食べた。

Amazon Prime Video で、タルコフスキー監督の『ノスタルジア』が見られたので、何となく再生した。照明の美しさに見とれてしまった。

同じく、『グランド・ブダペスト・ホテル』も、Amazon で視聴できたので、ちょっとだけ再生したら、けっこう長く見とれてしまった。

見とれ × 2 で宵っ張りとなり、寝たのは夜の3時半になってしまった。

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