夕方まで仕事をし、夜、久しぶりに実家に帰る。
ご飯、刺身、おひたしなどで夕飯。
妹の一番下の子が釣りをやりたがっているという話を聞く。
「あんた、昔好きだったでしょ。教えてあげてくんない?」
母に言われる。
教えるもなにも、30年近く前のことだし、当時だって特に釣りが得意だったわけじゃない。
連れて行ってくれる大人がいないから、仕方なく本を読んで方法を覚え、海や渓流に一人では行けないから、近所の荒川で釣っていただけだ。
部屋にこもり、古い書類の整理をする。
中学時代の成績表が出てきた。
三年間一貫して、中の上もしくは、上の下だった。
勉強時間に対して、得る点数の効率は、とても低かったと思う。
勉強のやり方を知らず、無駄な努力をしていたのだろう。
本を読む習慣がなかったことも大きかった。
国語なんてどう勉強したらいいのかわからず、問題を前に途方に暮れ、回答を暗記するなんていうことをしていた。
真っさらの原稿用紙や方眼紙があったので、仕事のメモ用紙として使うため、鞄に入れた。
3時前に寝る。