原点回帰なのか?

朝、ミニストップのおにぎり。
「お店でにぎりました」
みたいなことが書いてあり、普通のおにぎりよりも若干大きめ。
新宿に慣れる以前に、今は芝居のことで頭がいっぱいだ。

昼、『ミルクランド』という店でランチ。
玄米ご飯と、野菜だけのおかずによるランチで、品数が豊富だった。
玉葱の美味しさに驚いた。
素材の甘さがたまらない。
好き嫌い少年だった頃、玉葱は人生の敵だった。
その後成長期を経て奴を倒し、煩わされることはなくなった。
しかし、愛でるということもなかった。
煮込み料理やソースの素材としては重宝するが、玉葱そのものをメインで味わうことはなかった。
今日、初めて、玉葱の食感から味のすべてを、美味しいと思った。
自分のところの畑で取れた野菜を出しているらしかった。
そのため、土日は畑仕事でお休み。
ランチの値段は900円と、安くはなかったが、月に一度は来るようにしたい。

定時に上がり、6時にいったん帰宅。
書き直し分の台本を印刷する。

7時から西荻で稽古。
なべさん、知恵ちゃん、俺のシーンをやる。
息がなかなか合わない。

稽古後、自転車をこぎながら、純粋な疲労を感じる。
疲れるほどのセリフ量でも運動量でもないはずだが、やっぱり色々なことがストレスになっているのだと思う。

10時に帰宅。
ソーセージとザワークラウトを食べる。

悩みの原因は色々ある。
今回の公演もそうだが、10月公演のこともそう。
今年2月にやった『暮れなずめ街』関連のことや、事故のことなど、色々な問題も片付いてない。
問題が片付かないまま、次回公演の準備期間に入りつつあり、しかもまだ『トウガラシライフ』ができていない。
お客さんがまったく入らず、しかも評判が最悪で、その原因は俺が主役をやったからという場面が、ものすごく鮮明に目の前にちらついている。

だが、そういうのはすべて妄想なのだと、頭では理解している。

蚊に刺されたところは、痒いが、なぜ痒いのかを頭では理解している。
掻いてはいけないということも理解している。
にもかかわらず、掻かずにはいられず、掻けば掻くほど炎症は広がり、治りは遅くなる。

今は、先のことを考えちゃいけない時期だろう。
考えるのは、今日のこと、今のことのみだ。
それを日々くりかえしていくしかない。
まあ、今回評判が悪かったとしたら、明らかに俺がダメダメだったからってことだし。
そういうプレッシャーなんて、二十歳の時からなんべんも繰り返したはずじゃないか。

そうだ思い出した。
初めて演出した二十歳の時、演出能力は皆無だったので、自分で主役をやって、芝居をすることで何とかしたのだった。
そうだそうだ。
俺は、もともと演出能力なんかない、役者だけやって、目立ちまくりたい、若造だったんだ。

ある意味原点回帰じゃないか?

とにかく、明日は稽古まで、頭を整理しよう。
今日のところは寝よう。