終末にしては珍しく早く起きる。
荻窪まで行き、久しぶりに松屋に入り、牛めしを特盛りで頼み、唐辛子をかけて食べる。
いったん家に帰り、昼は再び荻窪へ行き、丸福で中華そばを食べる。
その後コナミへ。
クロストレーナー20分のあと、マシンで筋トレをして、再びクロストレーナーで40分運動する。
その後着替えてプールへ行き、クロールで500メートル泳ぐ。
クロストレーナーでへろへろになった後なので、泳ぐどころではないのだが、それでも泳ぐことで無駄な力を入れないコツみたいなものをつかみやすくなっている。
25メートル泳いではゼイゼイだったのが、ハアハアになるくらいの、省エネ運動になっている。
コースが狭く、すれ違う時に壁ぎりぎりまで寄るのが面倒だ。
5時帰宅。
適当に食べ物を作っていると潮田君からメールがきた。
飲み物だけ買ってきてと返事をする。
まもなく潮田君来る。
適当に作ったつまみで、缶ビールなどを飲み、近況を色々と話す。
平木君も来る予定だったが、少し遅くなるとのことだった。
潮田君は、マグの公演では「六月の魔女」だけ観ていないという。
たしか別の現場の仕事と重なっていたのだ。
DVDを焼いて進呈する。
10時前に平木君くる。
日本酒の瓶を持ってきてくれた。
なぜかYoutubeで、ロンドンオリンピックの動画を再生し、テレビ画面に映して観る。
そして、2020年の東京オリンピックでは、セレモニーの演出をどうするのだろうという話をする。
ELO の “Mr.Blue Sky” が流れ、大砲で空を飛ぶのを失敗するパフォーマンスの後、落ちた穴からエリック・アイドルが登場する場面がある。
「つまり、ここで志村けんですね!」
と潮田君が言った。
「そうそう、そういうことなんだよ」
ただ問題は、国民が大合唱出来るような歌が、2020年に果たしてあるだろうかということだろう。
歌というより、音頭みたいなものが、かつての日本人のノリには良かったと思うが、2020年にはどうなっていることか。
ロンドンオリンピックの動画は、何度も繰り返し観ている。
いいなあ、ああ、いいなあと、つぶやきながら。
終電に間に合うよう潮田君が先に帰り、平木君はこのあと新木場のクラブに行く用事があるとのことで、東京駅からスケボーで行くとどのくらいかかるか聞いてきた。
「待って待って。有楽町線の最終調べるから」
間に合わなかった。
「なんとか行ってみます」
そういって平木君は駅に向かった。
去年から今年にかけて、年長の人々がたくさんいる現場に色々関わってきたためか、『暮れなずめ街』の頃に比べて不思議な思慮深さが加わったように感じた。
たくさんの質問を大人にぶつけ、時にははじき返されたり、時には咀嚼した回答をもらったりと、色々な経験をしてきたのだろう。
大人になったんだなあと思った。