引っ越そう

夕べは音楽を聴いて夜更かしをしてしまった。
一昨日からの台本書きと稽古で疲れていたにもかかわらず。
だが今朝は9時に目覚めた。
暖かくなり、体内時計が夏仕様になりつつある。
玄米粥と梅干しで朝飯。

10時頃までネットを見て、何となくという感じで横になった。
そのまま寝入ってしまった。
やはり疲れがたまっていたのだろう。

夢を見た。
奇妙な夢だった。

30代くらいの男と一緒に自転車で移動している。
首都高の、千駄ヶ谷から皇居方面に向かう道に似た、普通の道。
彼はとてもこぐのが速かった。
同じペースで走っていたが、後輪がつるつる滑り出した。
「オレに早すぎるわ」
ペースを落とすと、彼も一緒にスピードを落としてくれた。
「随分速いね」
「すいのぼり先生に教わったんすよ」
すいのぼり君という名前を聞いた瞬間、
(ああ、職場の同僚のすいのぼり君ね)
と心の中で思った。実際にはそんな人物はいないのに。
彼は続けた。
「あと、小川さんとか」
その小川さんは知っている。
「カッパの小川さん?」
彼は爆笑した。

場面は変わる。
どこかの稽古場で、男が調子よく喋っていた。
その態度にあきれたので、
「どうでもいいよ。少しは黙れよ」
と言った。
彼は急にイライラし、
「どうでもいいだって。さむー」
と聞こえよがしに言った。
腹が立ち、
「お前のその言い方の方が寒いよ。見てみろみんなを」
と言うと、彼はつかみかかってきた。

腕をふりほどくところで目が覚めた。
2時だった。
夢はたいてい奇妙なものだが、すいのぼり君という名前は一体、オレの無意識のどこからやってきたのだろう?

玄米粥と梅干しで昼飯。

区議会議員選挙の投票に行く。
投票ついでに散歩しようと思い、久しぶりにデジカメを持って行く。
今の時期は、道ばたや空き地、公園の植え込みやプランターなどに、色んな花が咲いている。
花の名前にはうといのだが、花はとても好きだ。
花屋の花ではなく、生きて咲いている花が好きだ。

投票を終え、青梅街道沿いを荻窪方面へゆっくり歩く。
風はやや強かったが心地よかった。
これまで何度も通りかかったのに、入ったことのなかった熱帯魚屋に入ってみた。
入口近くの水槽にアマゾンの魚が泳いでいた。
中は蒸し暑かった。
家具屋を覗き、レターケースを探す。
木の「引き出し」というそれらしきものが四千円で売っていたが、特にぴんとこなかったので買わなかった。

まいばすけっとで、納豆、豆腐、長ネギ、カット野菜を買って帰宅。
玄米粥、ネギ納豆、煮豚、サラダ、味噌汁で夕食。

佐川急便から荷物が届いた。
去年の3月に机を捨てて以来、プリンターを床に直置きしていた。
プリンタ台を買わねば買わねばと思いつつ、Amazonであれこれ調べては結局買わないという状態が続いていた。
先週、メタルラックにすればいいじゃないかと思い、通販で注文した。
今日届いたのはそれだ。
佐川急便からの配送だったので、佐川男子を期待する。
前回は、佐川じいさんが来た。
今回はどうか?
モト冬樹似の、おっさんだった。

部屋の片付けを先週やったので、公演前にしては随分と片付いている。
届いたラックを組み立て、プリンタを最上段に設置して気づいた。
余計な家具を増やしているんじゃないか?

押し入れ兼クローゼットの下のスペースに空きがある。
そこが有効活用されていないのに、ラックを買っていいものか?
3000円台という安さだったので買ったのだが、オレはこの部屋をどうしたいんだろう?
永久に住み続けるつもりか?

今の部屋に住む経緯は、色々あった。
色々あって住み、色々あって現在に至る。
6年も経てば、その色々も色あせる。

自問自答の末、不動産サイトを覗いた。
今の家賃前後の条件で部屋を調べた。

今の部屋は今年が更新だ。
2009年に引っ越して、今年で7年目。
不服は、あったりなかったりだ。

広めの一部屋より、狭くてもそれを二部屋に分けた方がいい。
前に住んでいた部屋はそうだった。
家賃も安かった。色々問題はあったけど。

引っ越しについて、一昨年の更新時に考えたことはあった。
でもその時は、引っ越そうという動機が希薄だった。
今年の更新は8月。
トツゲキ倶楽部の本番が7月頭。
引っ越すとすれば、7月末か。

引っ越そう。