孫の教育

夕方実家へ。
冷凍食品のピラフと、ギョーザを食べる。

『愛のエプロン』なんぞをやっておって、母親が見ておった。
作るシーンや、簡単なレシピ紹介のみ面白い。

8時過ぎに近くのデニーズへ行き、台本書き。
うちにいるよりは書きやすい。

11時半帰宅。
父親が近所の居酒屋で、マグロの肝をもらってきた。
ガスレンジで焼いて食べる。

甥っ子の教育について、母親が愚痴る。
(あんたが愚痴る問題でもあるまいよ)
と思いつつ聞いていると、かつて自分が母親から言われた小言を思い出した。
思い出すにつれ、ムカムカしてきた。
甥が気の毒になってきた。

うちの母親にとっては、孫が学校のカリキュラムで他の児童に遅れを取ることが、歯がゆくてならないらしい。
が、叔父の俺から見ると、彼は人体の仕組みなど生物学的なことに興味を持っており、腎臓の機能をイラストつきで説明できるのだから、そういう面をどんどん伸ばせばいいじゃないかと思う。

だがまあ、学校の勉強が遅れることによる母親や祖母のストレスは、わからなくもない。
が、言い方は気をつけるべきだ。
「計算する時、指を使わないとできない」
「字も、ミミズの這ったようなのしか書かない」
「先生に言われても、ぼけーっとしている」
挙げ句の果てに、
「あの子は知能障害じゃないか」
そんな言い方はねえだろうよ、と、俺は怒ってしまうのだった。

実際、うちの母親は、言ったことをけろっと忘れる。
しかも激情家だから、頭に血が上った時は、とんでもなく失礼なことをずけずけと吐いてしまう。
そうなると、こっちも相手のペースに合わせる。
すなわち、母親に対しては、とんでもなく失礼なことを平気で言う。
どっちもどっちだ。
お互いに失礼な言葉を吐き合うことこそ、肉親の甘えなのかなあと思う。