地獄の門番

 プロジェクト・ジョカの芝居を観に行く。
 下北沢、駅前劇場。

 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を芝居にしていた。
 この童話は、芝居心をくすぐられることが多く、北村想さんをはじめ、色々な人が舞台化している。

 今回のジョカは、ストーリーの解体まではせず、割とオーソドックスに物語を舞台化していた。
 ジョバンニをやった大城さんの演技が、とても良かった。

 夕方、小金井にて稽古。
 健ちゃんにジョカの話をする。

 前半部分をとりあえずつくる。
 こういう作業を地道にやっていかないと、迫り来る時間に負けそうになってしまうのだ。
 が、地道な作業ほど、脳内のグリコーゲン消費量が多く、稽古が終わる頃には腹の虫がグーグーなっていた。

 制作の前田さんと望月、チケットを持ってくる。
 今回出演する女優人が、地獄の門番みたいな女達なので、初々しく頬を上気させながらチケットの説明をする前田さんの姿を見ていると、心が洗われるようであった。

 稽古後、国分寺の「あかぎ」へ皆と行く。
 アジフライ定食を食い、腹一杯になり、空腹から幸福へ。