突然旧知の人から留守電

 朝、昨日の残りの炒め物とご飯。
 日差しの強さは夏の名残。カーテンを開けると直射日光が部屋の半分を満たし、室温はあっという間に28度に上がった。
 夏の28度は涼しいが、10月に入ってのその気温は心構えが必要だ。

 カート・ヴォネガット「タイムクエイク」読む。

 昼はトースト。
 あとはウィンドウズの調整など。
 個人的事務的仕事をする。

 夜、なすとキュウリと豚肉の炒め物を作る。
 昨日よりうまくできた。というより、好みの味に仕上がった。
 調味料配分が段々と一定の比率に近づきつつある。
 調味料エントロピーが減少しているということになるのか?

 郵便物を投函して帰ってくると、思いがけない人物から留守電が入っていた。
 98年のマグネシウムリボン公演「圧力の卯月」に出演してくれた西脇君だ。
 メッセージはこのようなものだった。
 「えー…お久しぶりです、えーと…なんだ?ああ西脇です。また、電話させていただき」
 ピーッ。

 気になったので折り返し電話をした。
 何のことはない。明日ライブがあるので良かったら来てくれという連絡だった。
 「ライブハウスでやるのは初めてなんです」
 「それにしても久しぶりだね。4年ぶりじゃないか」
 「うお、よく覚えてますね」
 「西脇君もよく俺のPHS番号覚えていたね」
 「消していなかったんです」
 現在、西脇君は小学校の非常勤講師をやっているとのことだ。
 「小学校の先生になりたいんですよ」
 決してふらふらしているわけではないらしい。
 「それでは」
 そして彼は電話を切った。
 なんだか狐につままれたような気分になった。