司馬遼太郎の歴史小説

 昨日に引き続いて雨。
 明日も雨が降るらしい。
 この季節に三日連続の雨は珍しいんじゃないか。
 降ったからといって蒸し暑くなるわけではない。
 むしろ気温は下がり、15度を下回った。
 桜にとってはたまったもんじゃないだろう。
 咲かなきゃ良かったなんて思っているんじゃないか。

 夕方、道端でトカゲを見た。
 よく見る、ぬるぬるしたやつではなく、皮膚の乾いたやつだった。
 珍しいので捕まえようかと思って手を伸ばしたら、あっけなく捕まった。
 もって帰ろうかと一瞬考えたが、飼えるわけじゃないので、すぐに放した。
 トカゲはのろのろと歩き、店先の植木蜂の間へと消えていった。

 夜、実家へ。
 ハンバーグを食べる。
 テレビで、昭和の有名人秘蔵映像をクイズ形式で紹介する番組をやっていた。
 『徹子の部屋』第一回目の放送で森繁久彌が出てきて、黒柳さんの胸を触っていた。
 ところが、助平そうな顔をせず、しらっとしているため、見ていて卑しさを感じないのだ。
 あの境地に達するまでには、何千発もの平手やしっぺを食らわないといけないだろう。
 黒柳さんが語るところによると、森繁さんは初めて会った時に、
 「一回、どう?」
 と言ってきたそうだ。
 以来、会う度に「一回、どう?」
 50年続けているという。
 こうなると、セクハラという言葉や概念が、芸の持続と執念に敗北するだろう。

 『坂の上の雲』5巻読了。
 図書館で5巻がずっと貸し出し中だったので、2週間くらい間があいてしまった。

 伊知地参謀長を徹底的に悪者にすべく行間を埋めている印象があり、読んでいてさすがにしつこいと思った。
 インターネットで、司馬遼太郎の小説における歴史の扱い方を論じた文章を見つけた。
  http://www.asahi-net.or.jp/~BH3H-SMJY/rekisi/sibathema.htm

 司馬遼太郎の歴史文学は、テーマ小説だから面白いのか。
 なるほど。
 膨大な文献資料の取捨選択によって書かれるのだから、確かに真実味は高い。
 が、全てを描いているわけではない。
 描かれざる部分を持つ以上、それは歴史そのものではないということだ。
 つくる会の教科書みたいだ。

 巨人阪神戦が行われ、阪神が金本のタイムリーなどで勝利した。
 今年の阪神は実はノーマークだった。
 金本さえ見られればいいやと思っていた。
 ところが公式戦が始まってみたら、打線と機動力がよくかみ合って、昨年ついに到達できなかった貯金5を、4月半ばだというのに達成してしまった。
 まだ4月だから、先の事はわからないけど、戦力的には決して悪くないチーム編成だし、4番が打って勝つ野球ができるチームは、調子に乗ると手がつけられなくなる。
 今年も優勝争いをするのだろうか。
 たぶん相手は中日だろう。
 どっちを応援すればいいのかとても困るが、どっちが優勝しても嬉しい。

  1. 金本 知憲

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