『荊の城』は夜更し価値あり

 朝10時過ぎに起きる。
 パソコンをつけ、マザーボードBIOS設定を色々いじってみたが、相変わらずウィンドウズは起動しない。
 ハードディスクのランプが途中で消えてしまうのだ。
 これはどうしたことだろう?
 ネットで調べようにもパソコンが使えないという悪循環がある。
 明日実家に帰り、CDを持ち帰るしかなさそうだ。

 引っ越した時にぼろぼろになったトースターを捨てた。
 代わりにオーブンレンジを買ったのだけど、そいつでトーストを焼くとあまり美味しくない。
 片面を焼いて、ひっくり返してもう片面を焼くなんて、面倒くさくてできないし。
 やはり必要だろうか、トースター。

 3時過ぎにうちを出る。
 100円ショップでマザーボード用の電池を買った後、図書館に行く。
 『荊の城』上下巻を返し、書棚に戻った頃合いを見計らってもう一度借りる。
 反則技だ。

 夕方、駒込で稽古。
 美術担当の明吉さん来る。
 事務所のシーンを中心に稽古する。
 出所する女囚を渡辺さんが演じるのだが、人間の色々な面を出すために、色々なキャラクターを演じて手がかりを探している。
 根っこにあるさえ作り上げれば、どんなキャラでもいいと思ったのでそう伝え、しばらく見守ることにする。
 和尚を演じるヲギさんは徐々に台詞が流ちょうになり、和尚っぽくなってきた。
 なぜオギさんじゃなくてヲギさんなのだろうという疑問があるが、いつも聞きそびれている。

 稽古後、明吉さん、細井さん、丹野さんと飲む。
 明吉さんと色々話す。
 パーマ企画の簡単な歴史や、その他色々な話が聞けておもしろく、思いのほか長居してしまった。

 12時半帰宅。
 シャワーを浴びる。
 マザーボードの電池を入れ替えてパソコンの電源を入れるが、やはり起動しなかった。

 『荊の城』読む。
 第1部読了間際に大どんでん返しがきた。
 口あんぐり、目は点である。
 よくもまあこんなに面白く物語れるものだと半ばあきれてしまった。
 まだ全体の3分の1ほどしか読んでいない。
 続きを読みたかったが、すでに4時近かった。いつの間に。
 明日の楽しみにとっておくことにし、頬を上気させたまま床についた。