風邪治療の方法

 昨日の夕方飲んだアスピリンが効き、その後の養生の成果もあり、熱は平熱ぎりぎりに下がった。
 が、喉が痛み、鼻がぐずぐずいい始めた。
 ワンテンポ遅れた風邪の症状というわけだが、熱が出るよりはマシだ。

 風邪をひいた時はとにかく徹底的に寝る。
 寝る、というをでやる感覚がある。
 薬はなるべく飲まず、ひたすら生命活動の回転を低速にする。
 ここ10年、風邪をひいたらそうやって治してきた。
 風邪薬はもともと、体の機能を低下させることで症状を緩和させるものだ。
 だから、治す目的のためなら飲まなくてもいいのだ。
 寝ている方がいい。
 それでも起きなければならない人のために、風邪薬はある。
 寝ていられる時には、風邪薬など飲まずにひたすら寝ていればいい。

 『ねじまき鳥クロニクル』全3巻読了。
 超速読だ。
 初めて読んだ10年前、主人公のオカダトオルはクールな人間だという印象を抱いた。
 が、去年あたりから感じていたが、必ずしもそうじゃないんだということが、今年の再読でわかった。
 けっこううろたえるし、頭にくる時はきている。
 村上春樹の描写によってカムフラージュされるそうしたな部分を、今年の再読では感じることができた。

 夕方、駒込で稽古。
 日曜にあれこれ苦心したシーンをざくざくとやっつけていく。
 丹野さんが演じる役が冷血にならないようにしたかったが、長谷部さんと渡辺さんが仲良く分かり合えば、言葉とは裏腹の孤独が浮き彫りになることがわかった。
 それが重要な鍵となり、あとはバラバラになったものを組み立て治すだけになった。
 ほっとした。
 これで、先々週からやっていた稽古は終わりだ。
 最終段階突入。

 11時帰宅。
 野菜スープとトーストを食べる。