うたう知人の会観に行く

朝、コンビニであんパンとおにぎりを買って食べる。
昼は豚骨ラーメンの店で替え玉三杯。がっつり食べる。

カート・ヴォネガット『モンキーハウスへようこそ1』を本棚から出して再読する。
10年前に古本屋で買って読んで以来、一度も読み返したことのなかった本だ。
村上春樹の短編を読み終え、何か本棚にないかと探したら見つけた。
最初に読んだ時は、短編にそれほど魅力を感じていなかったためだろうか、読むのに身が入らなかった覚えがある。
収められた内容をほとんど覚えていなかった。
丹念に読み返していくと、ヴォネガットらしさにニヤニヤしたり、あるいはヴォネガットらしくなさに驚いたり出来て面白い。
ヴォネガットらしくないといえば、ひねりのない素敵なラブストーリがあったりするところだ。

夕方、仕事を終えてから新宿へ。
歌舞伎町を抜けて職安通りに向かう。
コマ劇場が解体され、靖国通りから歌舞伎町方面を臨むと、空の面積が広くなっていた。
空の面積が広がると、町が小さく見えるということを知った。

職安通り沿いのライブハウスへ。
「うたう知人の会」を見る。
演劇人の音楽パフォーマンス発表会だった。
受付に森さんがいたので挨拶し、二列目の椅子に座る。

最初に「味わい堂々」の三人が登場。
段ボールで作った小道具の楽器を弾き(弾くマネ)つつ、時間の進み方が遅くなるようなとろんとしたトークと寸劇と歌をやった。
寸劇の緩さがグダグダで面白かった。
グダグダになってしまったのではなく、きちんとしたグダグダという感じだった。

続いて「御祝リバーバンド」
岡村聡士さんのギターが素晴らしかった。
演劇人のイベントだったが、岡村さんだけはプロのミュージシャンで、説明はつけられないが、弾く様子も音も図抜けていた。当たり前か。

続く「プレイメイツ」は、ブルーハーツとかユニコーンのカバーをやった。
「うまくないです」
と言っていたけど、ちゃんとバンドの音でノリを作っていて、「服部」はかなり良かった。

「プレイメイツ」演奏中にサプライズゲストとして、頭脳警察のPANTAさんが客席からステージに上がり、「コミック雑誌なんかいらない」を歌った。
リラックスしたたたずまいが格好良かった。

最後に「サンソン狂うセダーズ」
替え歌なのだけど、演奏がエレキギター一本で、ボーカルの方も声に芯があり、ロックな感じだった。
途中でベースとドラムが加わり、フルバンド体制となて、ますますロックな感じになった。

終わったのは9時半過ぎだった。
どの出演者も良くて、イベント全体もリラックスした雰囲気で、とても楽しかった。
玉山さんが見に来ていた。
「味わい堂々」出演というので来たらしい。
演劇会の若い才能に対する、国境警備スナイパーのような眼力だ。

10時半帰宅。
腹が空いていたので、きつねうどんを作って食べる。
またそれかよと自分に突っ込んでみたが、油揚げが余っているので仕方ない。

夜、日本酒とワイン、コップ半分ずつ飲む。
これだけでも、最近にしては、大した量だ。