小金井行き

 先週からジョギングを再開した。
 そういえば毎年、プロ野球の開幕と同じ頃にジョギングを始め、日本シリーズが終わる頃にやめている。

 昼12時起き。
 とてもいい天気だったので、早速走ろうかと思ったが、あえて自虐的に部屋にこもり、台本を書いてネットで調べ物をした。

 3時にコーヒーを飲む。
 昨日焼いたクッキーを3枚ほどつまむ。
 少しずつ好みの味に近づいているが、作り方と出来の因果関係がまだはっきりとつかめてはいない。

 夕方、トーストを食べる。
 炭水化物を補給してからジョギング。

 往復10キロ走るためには、片道5キロ地点がどこになるのかを把握すればよいのだが、西荻窪に引っ越してから、よいポイントが見つからなくて困っている。
 それで今日は、井の頭線三鷹台駅から人見街道に抜け、連雀通りを西進するコースを選んでみた。

 小金井にいた頃は連雀通りを東進するコースをよくとった。
 三鷹通りまで走れば往復10キロ、吉祥寺通りなら12キロと、距離を把握しやすかったのだ。

 逆のコースを走るうちに、いっそ小金井まで走ってみようと思い立った。
 吉祥寺通り、三鷹通り、武蔵境通りと走りぬける。

 調子よく小金井に着いたのはいいが、走った感じでは片道10キロ以上はあった。
 元の道を走って帰ったとして、往復20キロは厳しい。
 水分補給のためドラッグストアに寄り、帰り道をどうしようか迷いながらレジに行くと、ぜったいぜったい焼かない人のカネボウALLIEのポスターがたくさん貼ってあり、期せずしてビキニ姿の山田優に囲まれてハアハア言う汗だくの男という状況に陥ってしまった。
 しかし不思議と元気が出て、走れるところまで走ろうという気にはなった。

 帰り道は連雀通りを使わず、線路に近い道を東へ走った。
 記録を更新するためにハイペースで走っているわけじゃないので、ゆっくり走ってりゃいつかは着く。
 しかし、とにかく暇だった。
 冗談抜きで、走る以外にやることがない。
 これが自転車だったら歌ったりもできるが、走りながらではさすがにできない。
 切実にiPodが欲しくなった。

 9時過ぎ帰宅。
 シャワーを浴び、スパゲティを茹でて食べる。

 プロ野球はパリーグが開幕した。
 ソフトバンクはロッテに勝ち、オリックスは西武に勝ち、日本ハムは楽天に勝った。
 WBC効果で、観客動員は大幅増とのことだ。

 曙がHERO’Sに参戦するという。
 HERO’Sといえば前田日明がいる。
 この邂逅はちょっと楽しみだ。

 ターザン山本氏がどう思ったか気になり、久しぶりにターザンカフェをのぞいた。
 格闘技の試合から緊張感が失われてきたことを危惧する文章が載っていた。
 試合数の増加と興業の乱発により、悪い意味でのプロレス化が進んでいる。
 このままでは格闘技の理念が薄まっていき、ただの試合になっていくという。

 なるほど。
 確かに、大晦日のゴールデンタイムに格闘技番組が二つも編成されるのは異常事態だ。
 格闘技ファンは多いけれど、年越しを蹴ってまで見たいカードはそうそうあるもんじゃない。
 なけりゃどうするか?
 作るしかない。
 というわけで、曙はボビーと戦った。
 試合は格闘技ルールかもしれないが、カード作りの発想はプロレス的ということだ。
 確かに、これじゃいけない。