傷だらけの千秋楽

10時半劇場入り。
すぐさま舞台上の掃除とアップ、着替えとメイクをする。

土曜日だからか、千秋楽だからか、さすがに初日から昨日までよりは予約も入っていた。
友人知人の予約は本日の初日に集中していた。

1時開演。
知人が多いためか、所々でくすくす笑いが起きていた。
ラスト前のシーン、昨日のソワレよりも言い回しが軽くなっていた。
軽い言い回しになると、台詞がバカみたいに聞こえてしまうので、これは修正が必要。
終演後、廊下で挨拶していたら、やはり知人が多かった。
「前回と全然違いますね」
と言われた。

綾香のお母さんが見に来られて、大量のお寿司とサンドイッチを差し入れてくれた。
スタッフさんに勧めて、自分もいくつかつまむ。
それでも余った。
今日が中日だといいのになと思った。

ソワレ前、鶴マミにラスト前の台詞について指示する。
間を気にせず、次の言葉を自分の中に発見するまで、その言葉を言わないようにと言う。
5時にソワレ開演。
マチネとほぼ同じくらいの入り。
これで最後かと思い、
(泣けてくるかな?)
と思ったが、ちっともそんな気分にならなかった。
こういうことで自分は泣けないタチらしい。
プロレスの試合観戦では簡単に泣くのだが。

旧友の清水と榊原来る。
榊原は、
「今回のはオレみたいな(演劇)素人にもわかるからいいやね」
とニコニコしていた。
清水は、焼酎と梅干しをくれた。

7時からバラシ開始。
とはいえ、舞台の量は、のれんとパンチカーペットと客席の長椅子のみなので、バールで釘を抜けばすぐに終わった。
8時半に車を取りに行く。
補償は最大限利用する形にし、慎重に運転して劇場そばに停めた。

照明機材の積み込みをして、尾池さん宅へ。
20分ほどで返しを終え、再び劇場へ戻る。
長椅子、箱馬などはすでに路上へ置かれており、それらの積み込みもすぐに終わった。

車をいったん自宅に寄せ、谷中さんから借りたミシンと衣装を置く。
その後、中野へ向かい、新井のパーキングに停めてから打ち上げ会場へ。

6月に『ラジコン少年』の稽古中に行ったことのある韓国居酒屋の2階で打ち上げが行われた。
高田馬場『海乃屋』を小さくしたようなものだ。
こぢんまりとして落ち着いた雰囲気。

健ちゃんのブログを経由して、マグネシウムのファンになったという、松崎君と大塚さん姉妹が来る。
見に来てくれて、打ち上げにも来てくれて、なんだか嬉しいような悪いような気がした。

2時くらいまでしみじみと飲んでから、明日の運転に備えて仮眠をとる。
足下が寒くて、よく寝られなかった。