インサイド・アウト

ヴォネガット『ジェイルバード』を読む。
ひと月近くもかかっている。
数ページ読んでは数日間読まず、というペースだからだ。
それでもさすがに残りわずか。

夕方、日が沈む前にジョギング。
石神井公園まで往復。
しかし帰り道、お母さんにトウモロコシをプレゼントするため七国山病院へ向かったメイちゃんのように、道に迷ってしまった。
夕焼けの方向からなんとなく南を目指し、新青梅街道に出た時はほっとした。
途方に暮れながら走ると、倍疲れる。

ポリスのDVD『インサイド・アウト』が届いた。
4月に単館上映されていたもののDVD化である。
監督はスチュワート・コープランド。
言わずと知れたポリスのドラマー。
2チャンネルのポリススレッドなどではそのものずばり<馬>と呼ばれている。
いくらなんでも<馬>呼ばわりはストレートすぎるだろうと思うが、実際馬面だ。
そして彼のドラムの音は、パカッパカッパカッパカッと、蹄を蹴る音に聞こえる。

早速見た。
1979年から1981年までの映像がほとんどだった。
アルバムでいえば、セカンドの『白いレガッタ』から『ゼニヤッタモンダッタ』を経て、『ゴースト・イン・ザ・マシーン』まで。

『ゴースト・イン・ザ・マシーン』あたりから、映像が極端に少なくなる。
その頃からメンバー間の軋轢が生じたという通説を裏付けているようだ。
『シンクロニシティー』録音からツアーにかけての映像もほとんどない。
これは残念だった。

だが、バンドがもっとも熱かった頃の記録であることは間違いない。
来日時の映像もあり、メンバーが原宿あたりを歩いていた。
この来日時に、『So Lonely』のPVが撮られたのだろう。

総括すれば、ファンには嬉しい一枚。
しかしファンでない人が見てもちんぷんかんぷんな一枚だ。