正座して見た『SP』

朝7時半起き。
朝飯を食べようかどうか迷ったが、今日は半年ぶりに<なまらや>へ行く予定だったので我慢する。
しかし、カロリーを摂取しないと、午前中日陰になるPC部屋は寒い。

Yahoo BBのサポートセンターに電話。
11月に、それまで使っていた電話回線での12Mサービスから、電話回線なしの50Mサービスへ移行を試みた。
ところが会員情報のページからサービス変更を試みると、電話回線ありの50Mサービスへ移行してしまいそうになったので、検索サイトを使って直接電話回線なし50Mサービスのページを見つけ、そこから新規申し込みをした。

不安だったのは、それまで使っていたIDとは別のIDが発行されてしまうことだった。
そうならないよう、申し込みをした翌日と、開通の知らせが来た翌日に、サポートセンターに電話をして確認した。
開通の知らせには、見たこともないIDとパスワードが印刷されていたので、
「これはどういうことですか?」
と聞いたところ、
「OutlookExpressなどでメール受信するときにのみ必要です」
と言われた。

ところが、全然違った。
以前使っていたIDは、YahooBB解約状態となり、プレミアムサービスのみ契約。
そして、新しいIDが発行され、そちらはYahooBBサービス用。
IDが二つできてしまった。
YahooBB関連の登録情報は新しい方のID。
オークションやこれまでのポイントなどは古い方のID。
そして、日頃使ってきた ybb.ne.jp のメールアドレスのアカウントは使えなくなり、yahoo.co.jp のみ残る状態。

そういうことになってしまうのなら、契約などするつもりはなかった。
が、何か妥協案や代替案を示してくれないものかと思い、サポートセンターにメールと電話をしてみた。
アルバイトらしき女子が出た。
メールが届いていることが確認されており、現在返答を作成中であると言われる。
扱っているのはテクニカルセンターとのこと。
電話番号を教えてもらったのでかけてみたが、混み合っていて通じなかった。
やむを得ず、メールの返事を待つ。

昼、西荻のニヒル牛2へ。
なまらやのランチを食べる。
きのこのパスタ、鴨のミートソースのパスタ、冬野菜のラタトゥイユ、田舎風テリーヌ、蛸の…(カルパッチョだったか?)、にんじんのポタージュ、なまらやプリンなど。
一番感動したのは蛸。
初めは生の蛸の味だが、噛むごとに味わいが変化する。
味覚七変化の後に白ワインを飲むと、実に具合が良い。
ワインの風味が、味覚のジグソーパズルを完成させるのだ。

ワインを旨いと思ったのは、生まれて初めてのことだ。
料理に対する酒は、味覚の欠落を埋めるものなのだと知った。
当たり前のことのようだが、こうして体験してみると、非常に大きな発見をした心地がある。

料理はどれもこれも素晴らしかった。
1時間はんかけてゆっくり食べ、足下は凍えたが、満足した。

夕方、宇宙キャンパスの稽古。
場所が高円寺北だったので、家から走って行く。
遠すぎず近すぎず、アップには手頃な距離だった。

代役を交えつつも、シーンは着々とできあがっている。
自分の場面は、動けるスペースがほとんどないので、見せ方に工夫が必要と知る。
ゴミ袋を効果的に使えると面白いかな、と思う。
中に小道具を仕込んだりとか。

自分のキャラクターは、まだ探りの段階。
今は手数をいかに多く示せるかの方が大事かもしれない。
気弱?大胆
繊細?図々しい
照れ屋?恥知らず
などなど、振幅の軸になる基準をあれこれ考える。
店長役のキムラ君と、ひと言絡むことができた。
台詞はないのだけど、絡めるチャンスをものにできたのはうれしい。

いっそ、すべての登場人物といつ絡んでも大丈夫なように、ひと言ずつ何か考えておいても楽しい。
ひと言が思い浮かばなくても、ゴミ袋にプレゼント入れておくとか。

それが、しようもないプレゼントだったりしても楽しい。
「ごっつええ感じ」の<香川さん>コントのように。
あのコントはとても好きだった。

稽古後、皆で飲みに行くと聞く。
(よりによって俺、身一つだよ)
心中そうつぶやき、おとなしく走ってうちに帰る。

『SP』見る。
前半は息をのんで緊迫感を楽しんでいたのだが、後半の展開は襟を正すような心地で見ていた。
今回はこれまででもっとも面白かったと思う。
あの結末は、警察をあつかった連続ドラマとしては、タブーに踏み込んだものだと思う。
上の命令で警護の任を解かれたものの、警護対照の片桐仁は命をねらわれているのが明らかである。
殺されるのをわかっていながら警護を解かねばならないその苦悩を、堤真一は見事に演じていた。
部下に金を渡し、
「今日は飲みにでも行け」
と平静を装いつつ、一人オフィスに戻るシーンなど、見ていてふるえがきた。

岡田君も良かった。
爆弾を車に仕掛けられていることを察知し、エンジンをかけようとしている仲間に警棒を投げて止めるシーン。
走り方や投げ方が格好良かった。

今日の放送では、岡田君と堤真一と片桐仁と犯人役以外のキャストに、台詞がほとんどなかった。
だが、ラスト。
装備を解いて一人苦悩する堤真一の元に、飲みに行かなかったSPの4人が戻ってくるシーン。
台詞は一つもなかったけれども、伝わってくるものは十分にあった。

「つづく」
の文字を見た瞬間、息を大きく吐いた。
今日は良かった。

でも、片桐仁はやはり殺されちゃったんだろうか。
気になる。