アイドル酒場

平安寿子『もっとわたしを』読了。
長編ではなく、同じ世界観で展開する短編の連作。
男が主人公の話が三つ、女が主人公の話が二つ。
男男男女女と続く。
心理描写がとにかく面白い。
それぞれの話の主人公は、別の話でわき役として登場する。
主役の回で内面を知っているから、わき役として外面だけ描写されると、面白くてニヤニヤしてしまう。
ただ、解説は今一つ。

夕方五反田へ。
アトリエヘリコプターにて、トリガーライン公演を見る。
病院の屋上が舞台。
癌患者のエピソードなどあるが、湿っぽさがないのは良かった。
空間に奥行きがあり、ミザンセーヌが決まる。
アトリエの窓を開けると本物の夜景が見える演出あり。
竹内銃一郎演出にそういうのがあった。
定番だが、見ていて気持ちがいい。

終演後、工房で時間をつぶし、美術の松本さんと串揚げの店に飲みに行く。
80年代アイドルの写真が壁中に張られた店だった。
おニャン子多し。
一人一人の質ではなく、量で攻められる感覚があり、どのアイドルも可愛く見えた。

12時まで飲み、店を出る。
1時過ぎ帰宅。