月見酒

朝、急に焼おにぎりが食べたくなり、余ったご飯を握り飯にし、グリルで焼いた。
去年やたらにケーキやらクッキーやらを焼いており、誕生日には調理器具などもらった。
その中に刷毛があった。
あまり使わなかったが、醤油を塗るため久しぶりに今日使った。
塗って焼き、塗って焼く。
重ね塗りをしている気分だが、こうして焼くと実に良い香りがする。

午前中は制作諸作業に費やす。

昼、冷凍してあったカレーを解凍し、カレーライスにして食べる。

外が騒がしい。
お祭りの気配がする。

夕方、ジョギングがてら、井荻八幡へ行ってみる。
祭りはやっておらず、静かだった。
ヒグラシが鳴いていた。

帰り道、青梅街道沿いの別の神社に寄る。
そこはお祭りの真っ最中で、出店がたくさんあった。
境内では女の子達が和太鼓を叩いていた。
非常に格好良い。
散歩中に連れてこられた柴犬が、おそらく音が怖いためか、太鼓の方は見ずにしきりと入り口を気にしていた。
(父ちゃん、ぼく帰りたいよ)
と思っているように見えた。

夜、牛肉が珍しく安かったのですき焼きを作って食べる。
作ることに熱中していたら、あまり食べていないのにお腹がいっぱいになってしまった。

屋上に上がり、月見をする。
空は曇っていたが、月は雲のわずかな隙間から姿を見せていた。
だがビールをちびちびやり始めた途端、厚い雲が月を隠してしまった。

あーあ、と思い部屋に戻る。
10分後くらいに、外は土砂降りとなった。