麻薬のような

7時半起き。
稽古から本番にかけ、一度も寝坊せずに済んだ。
良い傾向だ。

夕方、制作の件で綾香と知恵ちゃんからメール。
自分の不注意でミスが出てしまった。
劇場に向かう途中、事後策を二人にメールする。
トラブルにならねばよいがと祈りつつ、6時過ぎに小屋入り。

準備はルーティーン化しており、バタバタすることなく進んでいた。
トラブルをフォローするための作業をし、開場する。

前説、昨日よりさらに落ち着いてきた。
うまくできたとは言わないが、すくみ上がりそうになる感覚はすでにない。
お客さんの顔一つ一つを見るのではなく、全体を一つの大きな集合体として見ると良い。
そんなアドバイスを昼に受けていたのも良かった。
それでもやはり最後の方では緊張に捕まった。
組み伏せたつもりだったが、どこかに潜んでいたようだ。
どこからくるんだおまえは?

芝居は今日で半分のステージが終了。
そろそろダレてくる頃合い。
気をつけていてもそいつはやってくる。
緊張と同じように。

袖で芝居を聞きながら、明日以降の直しを考える。
ダメ出しではなく、基本に立ち返った上で、それぞれの役者の<売り>の再確認が必要だろう。

終演後、山下さん、Lindaさん、ハチさんらと飲む。
トシさんも飲みに加わる。
山下さんとハチさん、台本を誉めてくれた。嬉しい。
誉め言葉は麻薬のようなものなので、常習者にならないよう戒めているのだが、今日はどっぷりと浸り、いい気分になってしまった。
たまにはいいだろうとトイレでつぶやく。