跳んで蛍光灯に入る

夕方、後楽園ホール前で松島君と待ち合わせ。
仕事先の知人が関係者で、チケットを売ってもらったらしい。

会場に入ると第一試合がすでに始まっていた。
席に着き上着を脱ぎ、パンフレットをめくりつつ観戦する。
知っている選手がほとんどいなかった。
と思ったら、昔みちのくプロレスで活動していたMen’sテイオー選手がいた。
学生プロレスにいた時の試合を、生観戦したことがある。
それ以来だ。

あまり大きい選手はいなかった。
ひたすらやられまくる太った選手がいた。

メインは蛍光灯デスマッチだった。
リングの南側に蛍光灯を何十本と立てかけ、皆がそこに突っ込むという展開。
蛍光灯が破裂する度に悲鳴が起きた。

ビールを飲みつつまったりと観戦した。
面白かった。
やはり生観戦はいいなあ。

試合後、物販コーナーでは、血塗れの小林選手が座り、
「僕らの治療代のためにもよろしくお願いしまーす」
とニコニコ声を出していた。
笑ってしまった。

帰りの電車で松島君と、最近のプロレス界を憂える話をする。
週刊ゴングはなくなってしまったし、週刊プロレスも薄くなる一方だ。
ノアも小橋不在が興業に祟っているし。
いいニュースが聞かれない。

が、それは格闘技界も同じではないかと思う。
石井館長時代のK-1や、ヒョードル・ノゲイラ・ミルコ三国時代のPrideみたいに、世間の注目を集めることは、もはや難しいだろう。
格闘技そのものに、世間が食傷気味になっているようだ。