最高の千秋楽

昨日徹底的に休んだおかげで、今朝の体調は大分良くなっていた。
昼、体力回復のために多めの食事をとる。

午後、図書館へ行く。
外に出ると寒さがこたえる。

先週は雨と所用と体調不良でまったく走れなかった。
だがまあ、焦ることはないだろう。

夕方、大相撲を見る。
日馬富士は把瑠都に負けた。
足をひょいと持ち上げられ、土俵の外へ運ばれてしまった。
昨日勝った時は浮かない顔をしていた把瑠都だが、今日はニコニコしていた。

琴欧洲も勝った。
大関陣ではただ一人の二ケタ勝利。
今場所の琴欧洲は終始落ち着いていた。

朝青龍と白鵬の本割は、あっけなく白鵬が勝った。
北の富士さんが、
「(朝青龍の)立ち会い失敗」
と言っていた。

横綱同士の優勝決定戦という最高の展開となった。
控え室での過ごし方は対照的だった。
朝青龍はひっきりなしに身体を動かし、白鵬は瞑目してじっとしていた。
動と静。

優勝決定戦。
左下手をとって頭をつけた朝青龍に、
「よし!いけ!いけ!」
と声援を送る。

白鵬を寄り切った瞬間、立ち上がってその場で飛び跳ねながら、
「やった!やった!やった!やった!」
と叫んだ。

格闘技を見て久し振りに感じる快哉だった。

負けて悔しそうな顔をしていた白鵬は、礼をする時ほんの一瞬、真顔になった。

実にいい顔なんだな、これが。

周囲からの期待に応え、よき横綱であらんとする青年が、真面目さゆえ人に見せなくなっていた純な部分が現れていたと思う。
来場所も頑張れ。

夜、カボチャの煮付け、ジャガイモの煮っ転がし、豆のスープなどを食べる。

シャワーを浴びる時、自分のお腹がいつもの2倍に膨らんでいるのを見て驚いた。
昨日の食い物がまだ胃でもたもたしているような感じだった。

サンデースポーツで朝青龍を見る。
場所前、白鵬と何度も稽古をしたことについては、
「お願いしますという感じで」
ぶつかっていったのだそうだ。

大人になったなあと思った。