そして『どですかでん』へ

7時20分起き。
鮭とご飯を食べる。
もらい物の霜降り飛騨牛があると言われるが、昨日の夜言ってくれれば焼き肉やすき焼きにできたのにと思った。

『黒澤明VSハリウッド』読む。
解任後の顛末。

黒澤明関連の書籍は、かつてずいぶん読んだ。
それらの本から得た知識では、『トラ・トラ・トラ』の青柳哲郎プロデューサーがコスト削減のために東映のスタジオを借りたことが、トラブルの原因になったということだった。

だが、たった一人の責任に帰するほど問題は単純ではなかったようだ。

この映画のあとしばらくして撮ったのが『どですかでん』
登場人物の<六ちゃん>は自分のことであると、黒澤明は言ったことがある。
六ちゃんは知恵遅れの少年。
電車が好きで、いつも見えない電車を運転しているつもりになって、外を走り回っている。
公開当時は興行的に失敗したらしいが、現在はファンの非常に多い作品で、黒澤作品のベストワンにあげる人もいる。
乞食の父親を演じる三谷昇と、たんばさんを演じる渡辺篤が好きだ。
特にたんばさんはいい。大好き。
ああいう演技ができる年寄りになるのは人生の目的の一つ。

夕方、ひょんなことからミーティングや手直しが続き、10時過ぎまで数字とにらめっこする。
気がつけば10時間メシを食っていなかった。
それなのに午後3時よりも腹が膨らんでいた。なんだこれは?

11時過ぎ帰宅。
インスタント麺と、食パンを1枚食べる。