場当たりで耳をすませる

8時半にいつもより早く仕事場へ。
おにぎり、納豆巻き食べる。

昼、玉子丼食べる。
要するにカツ抜きカツ丼であり、鶏抜き親子丼であった。
わざわざ頼むものではない。

夕方6時過ぎに劇場へ。
昼からの場当たりに途中から参加。

ラストの場当たりで、明かりの問題が生じる。
照明の大村さんは、過去シーンと現在のシーンを明かりで分けるように考えていた。
ところが現在の役者の動きだと、過去と現在が同じ空間に混在している。
このままでは、明かりを作れない。
ではどうするのか。
役ができあがる課程で、シーンがそのように変化してしまった。
それならば、今から芝居を変えるということはせず、明かりを考え直した方がいいだろうというのが、大村さんの意見だった。

演出とスタッフが場当たりで議論している間、役者は「待ち」状態になることが多いのだが、出来る限りその議論が聞こえる場所に移動して、耳を傾けた方がいいと思う。
稽古場で稽古している時、自分の有り様を役の内面から理解することはできても、作品世界に自分がどう配置されるのか、またその配置によって自分が作品世界にどういう意味を与えるのかを、感覚的に把握することは難しい。
演出とスタッフの議論を聞けば、大きなヒントが得られる。
稽古場で作った演技をしつつ、明かりや音響やその他の舞台効果と、シンクロする助けになるものだ。

9時半に場当たり終了。
11時帰宅。

キース・リチャーズ『ライフ』半分ほど読み進んだ。