XPのメモリぎりぎりライン

午後、ひどい眠気に襲われる。
最近では久しぶりの、肉体的にしんどい眠気だった。

夕方、秋葉原へ。
IDE接続のSSDを探すため、ツクモのあたりをうろうろする。
通りにメイドや女子高生やチャイナドレスの子が立ち、アニメ声でチラシを配っていた。
そのあたりはちょっと前まで自作系PCマニア向けの店が建ち並んでいたが、AKIBAカルチャーが浸食してきたことにより、種類の違うオタク同士が相手のことを、
(PCオタクめ)
(地下アイドルオタクめ)
と蔑みあう、オタクのるつぼと化してしまった。
歩いていると非常に落ち着かないが、何か新しい文化が生まれるとすれば、それはこういう混沌状態からであろう。

排気ガスで煤けたメイド服を来た女の子が街角に立ち、
「お帰りなさいませご主人様」
を連呼する光景は、ディケンズ描く19世紀ロンドンのようだ。

ツクモでSSDを購入し、実家に帰る。

食事を済ませてから、古いPCのハードディスクを外し、買ってきたSSDを取り付けようとしたが、2.5インチのドライブを3.5インチに積むためのマウンタを買い忘れたことに気づいた。
どうしようもない。
この次来る時までに買うしかない。

結局、SSDの効果を確かめることはできず。
オーバークロックが出来るソフトを探しては入れるが、どれもうまくいかなかった。
10年くらい前、CPU FSB というフリーソフトで、Gateway Neoのオーバークロックが可能だったはずなのだが、もはやそのソフトは公開されていないようだった。

それにしても遅い。
ブラウザを立ち上げ、最初の画面が表示されるまで2分近くかかる。

ふと、ドライバのことに思い至った。

intel 810ドライバは、メインメモリの一部を画面用に使用する。
マイコンピューターのプロパティを見ると、32MB使用していた。
だが、マシンの仕様からいくと、最大4MBであるはずなのだ。
それ以上あっても、画面モードをサポートしていない。
つまり、28MBものメモリを余分に使っている計算になる。

ひょっとして、古いドライバを入れれば4MBに戻るのではないかと思い、インテルのサポートページから11年前のドライバをダウンロードしてみた。
インストールを終え、再起動してみる。
マイコンピューターのプロパティを開くと、画面用に使用している容量が4MBに変わっていた。
そして、動作がいくぶん速くなった。
ブラウザを開いても、以前より遙かに起動が速い。
WindowsXPにおいて、256MBのメモリは、ぎりぎりのラインである。
そこから32MB割かれるのと、4MB割かれるのとでは、おそらくかなりの違いがあるのだろう。

とはいっても、ソフトを二つ動かすと、ハードディスクのアクセス速度が仇になって、とたんに牛速マシンになってしまう。
来週、SSDに換装した時に、一体どのくらい変化があるだろう。
楽しみだが、おそらくそれが本当に最後の改造となるだろう。

高野悦子『二十歳の原点』読む。