来年から仕切り直し

午前中、仕事にて来年の担当者変更の説明を受ける。
正式に新DBの担当をするということになった。
今までは「手伝い」のニュアンスがつきまとい、踏み込みきれなかったということもある。

改めてデータベースを見直すが、ひどいものだ。
Excelシートの模倣を繰り返し、再現に腐心している。
どうすれば良くなるか、隣の席の旧K君に話しかける。
彼なりに考えた答えを昼過ぎに教えてもらい、それが自分の考えていたことに近かったので、ちょっと嬉しくなった。

Yさんと打ち合わせる。
現状の構造がいかに不合理かを話すと、
「じゃあ、こうしましょうか」
とすぐに具体的対策をとろうとしてくれるのはYさんの良いところだが、そのためにストレスをためているかもしれない。
「いえいえ、今は当面の忙しさ回避でいいですよYさん。今僕が話していたのは、要するに、愚痴です」
そういうとYさん、笑っていた。

YくんからAccessの追加クエリについて相談を受ける。
更新クエリで同じことをしようと試みていたらしいので、その場で仕組みを教える。
思い悩んでいる風ではあったが、悩むポイントが、上から受けた指示をいかに守るかということにあったので、そこを指摘する。
うまくこなせば、仕事が出来る奴と上から思われるかもしれないが、期日を守ればこなしたことになるわけではないし、現在の惨状の原因もそこにあると思ったからだ。
話を横で聞いていたM君が、ぽつりと、
「その通りですよ」
と言った。

6時過ぎに内科検診。
結局のところ、健康であるということがわかり、ほっとしたものの、要するに俺は、そのままの生活でいろということなのかなあと、複雑な思いをする。
帰り道、一人であることを考える。
孤独感におそわれそうになるが、この波は結局、自分が受け入れていかねばならないものなのかもしれない。
新藤兼人監督の、
「孤独もいいもんですよ」
という言葉を思い出す。

しかし、元気になればなるほど、孤独への耐性は弱くなるような気がする。
孤独じゃないから元気なのだけど、元気な時に不意に忍び寄られると、まんまと心を乗っ取られてしまう。

いったん家に帰り、ポテトサラダ用のマリネを仕込む。
玉葱をスライスし、ポリ袋に入れて、オイルとお酢と塩胡椒に漬けるだけ。
浅漬けを作るのと同じだ。

11時過ぎ、近所の銭湯へ。
サウナに入ると、文庫本に読みふけっている人がいた。
自分もやってみようかと思ったが、集中できるんだろうか?

3時まで起きていた。