理想と現実

水道橋勤務の最終週だが、どこか上の空の気分だった。
「ゆで太郎」の豚丼で昼飯。
午後にどらやき食べる。

夕方、西荻で稽古。
台本追加分を印刷していく。

畠山君が昨日誕生日だったので、芹川にケーキを買ってきてもらい、稽古前にお祝いをする。
芹川には、畠山君の年齢を教えていないため、芹川は敬語を使ったらいいのか、タメ口でいいのか、迷っている。

9時半過ぎまで稽古。
鼻の奥が痛む。
明らかに風邪の症状だった。
本番直前に風邪をひかなくて良かったというのが、もっとも前向きなとらえかただろう。

10時帰宅。
ソーセージとザワークラウト食べる。
昨日仕込んだものは、水分が容器ギリギリいっぱいまであがっていた。
押し蓋がしなって、圧力をかけるとキャベツから空気が出た。

今回は稽古の休みが少ない。
しかし、稽古時間は決して多くはない。
期間が短いためだ。

理想的な稽古期間について考える。
3ヶ月前から1ヶ月半前まで、週1回から2回ペースで稽古をし、台本に関わるエチュードや、体を動かすトレーニングをする。
その期間は台本書き期間にもなっていて、1ヶ月半前にはかなりのてきすとが完成し、そこから先は週4、週5と増えていく。

理想の環境を思いながら、雑事に追われて、部屋がどんどん散らかっている。
本番まで3週間を切る時の、いつもの状態だ。
この現実を、どうすれば変えられるのか考えると、自分が変わるしかないという、いつもの結論にたどり着く。

そして、意味のある形で自分を変えるのは、必ず痛みを伴う。
それまでの自分の、けっこう大事にしていた部分を、否定しないといけないからだろう。