横から眺める感覚

午前中、データの管理項目についての打ち合わせ。
去年の状態に戻すわけではないと、最初に説明を受ける。
なだめすかされているような気が少ししたが、こちらも一日経って冷静になっていたので、状況をゆっくりと聞く。

話は、現状のものをより簡素にしたい。
それにあたり、取引相手ごとにバラバラの項目ではなく、共通の項目にしたい。
それだけのことだった。

あとは、前担当者が設定した項目を後任者が変えたことの批判など。
その場にいない人のせいでそういうことになったという愚痴。

管理表が変わるのならば変わればいい。
今よりも簡素になるならば、フォーマットが決まり次第すぐに作業にかかれるし、集中すれば半日で完成できる。
だから、特に意見は言わずに、会議の様子を眺めていた。

一番問題なのは、批判と愚痴ばかりで具体的進展のない会議に、2時間半も時間をかけることだと思う。
結局のところ、プロジェクトは進んでいないのだ。
自分が率先してやる筋合いでもないし。
イライラしたり、怒ったりする必要はまるでないのだ。

自分の感情の動きを、横から眺めているような感覚があった。

遅めに昼休み。
カップ麺で済ませる。

残業なしの日だった。
5時半にあがる。

6時過ぎに安見君と会う約束をしていた。
新宿は混みそうなので、中野坂上で会おうとメールをするが、連絡が取れず、しばらく代々木界隈をぶらぶらする。
メールの返信がきたので中野坂上に向かう。

「平田屋」へ行き、飲みながら話す。
互いの近況、安見君が先月やった「人狼」芝居のこと。
UDATSUの劇団員のこと。
10月のマグ公演に関する話など。

イカごろ焼きを頼んだら、ホイルに残った肝の汁をかけてくださいと、焼きめしをサービスしてくれた。
肝をかけて混ぜ合わせたご飯は、ちょっとその辺じゃ味わえないほど美味だった。

10時に店を出る。
暑かった。

バリンジャー『歯と爪』読む。
奇術師が主人公。
これも、もし『アシュラシュシュ』を上演する前に読んでいたら、影響を受けていたに違いない。