とにかく終わった

吽形チームが今日はマチネとソワレの2ステージ。
その合間、夕方3時半に我々チームの本番がある。

自転車で劇場に向かう。
途中、喉の調子をチェックする。
1ステージはもちそうだった。

劇場近くの旭川ラーメンの店で昼飯を食べる。
あっさりした塩ラーメン。

1時過ぎに劇場入りする。

優都子ちゃんの声は、昨日より出るようになっていた。
本調子ではもちろんないのだが、回復に向かう形で終わるのは良かった。
スナイパーを演じている時は低音なので大丈夫だが、子供を演じる時に高音が出なくて辛そう。

本番は何も考えずにやった。
そういえば今回は、何かしようとか考えたことがほとんどなかった。
通しの時も時間に追われていたし。
役作りをしなかったのではなく、1年半前に客演した時から今回までに4回のマグ公演を挟み、方法が変わったのだと思う。

終演後すぐに、大楽を迎える吽形チームのために楽屋をあける。
吽形チームの終演時間を確認し、昨日と同じくジョナサンへ。

8時前にジョナサンを出て、昨日行った「十王ラーメン」へ。
ご飯ものを頼もうと思ったら、店員から「ご飯炊けるのに時間かかります」と言われる。
しかたなく野菜ラーメンを頼む。

食べ終わってから劇場に戻り、吽形チームの後半の芝居をモニターで見る。
終演後の拍手は2ステージ目あたりから長く続くようになっていた。
桃原くんのやる次回予告に、トシさんや他の面々が乱入するなどの賑やかしがあり、芝居はすべて終了。

宝栄さんから、
「人多いので、塚本さんはバラシ結構です」
と言われたが、そういうわけにもいかないので、ゴミ捨てや楽屋片付けやトイレ掃除などを手伝った。
9時終演で退出時間が10時なので、延長はほぼ必至のタイムスケジュールだ。

あらかた落ち着いた頃になり、トシさんに手招きされ、劇場の外に出る。
「休憩しましょうよ」
行く先は隣のBARだった。
お客さんとして、後藤さんとハチさんが来ていた。
挨拶し、芝居のことを話す。

相手役のトシさんとは稽古場で話す機会がほとんどなかった。
共演ができると楽しみにしていたのに別チームだった。
合わせの時にそのことを言ったが、劇団の子に「すみません」と謝られたので、それ以降は腹をくくって臨んだ。
ダブルキャストではなく、全ステージ組み合わせの違うシャッフルキャストにしても面白かった。

30分ほど話してから劇場に戻ると、退出の確認をしていた。
何かトラブルがあったのか、劇団員達がロビーのトイレ掃除をしていた。
楽屋を覗きに行くと原田さんが楽屋のトイレを掃除していた。
「え? そこ掃除したんだけど」
「汚いって言われました」

トイレの掃除をした後はワーサルシアターの担当者にチェックをしてもらう決まりらしい。
しかし、便座もタンクも床もシートで手拭きをし、便器もブラシで掃除し、水気も拭き取ったはずなのに。
その後でまた汚れたのか。

椅子の置き場所など退出確認が終わって、打ち上げ会場に移動する。
さっきのBarだ。
11時を過ぎていた。

翼くん、優都子ちゃん、原田さんと話す。
今さらのようにメールアドレスの交換などする。

遅れて桃原くんが到着。
舞監の丸山さんにしぼられていたためか、沈鬱な表情だった。
乾杯の時も元気なかったので、ひと声叱咤する。

丸山さんにマルボロを渡す。
昨日、自転車のかごを修理してもらったのだ。

鏡田くんに挨拶し、色々話す。
「芝居の嘘」
という言葉について反論したりする。
スタッフさんが使う言葉としてはいいが、役者としては自分は使わないようにしている。

遅く始まったので、飲み放題が終わった頃には深夜だった。
色々な人と話したいと思い、席を移動するが、頭がよく回っておらず、会話のつまみ食いをしているみたいになってしまった。

4時になり、皆に挨拶し、先に店を出る。
外に止めていた自転車が倒れ、かごのなかに入れていたスニーカーが2足、盗まれていた。
誰が履くんだろうあんなものと思いながら自転車を元に戻し、ゆっくりこいで4時半に帰宅。
とにかく終わった。