苦戦中

夕方、秋葉原アトリエACT&Bへ、内見に行く。
出かける時は嵐だったが、帰りにはやんでいた。
劇場さんと話し、どういう風に使いたいかを伝える。

帰宅し、自転車で高井戸へ。

チケットの前売りと、短編「喪失」の稽古。
ダブルで苦戦を強いられている。

とはいうものの、マグ不足として考えるなら、前々回『テキストファイル』はそもそも売り上げを度外視した公演だった。
前回『トウガラシライフ』は、出演者が8名で時期も良く、全ステージ満席だった。
バランスを考えると、出演者6名で臨んでいる今回は、順当なのかもしれない。

が、やはり赤字になると辛いし、次回公演にも差し障りがある。
生々しい話だが、マグ不足ほどお金をかけない公演で赤字になったら、それはもう演劇活動をやっていけないに等しいことを意味するんじゃないか?

などと自分を追い詰めたりする。

お金をかけないといいつつ、かかるところにはかかっている。
舞台に使うホワイトボードや長机。
稽古場代にその他諸費用。

そういう悩みは制作的なものだ。
最後まで色々オファーした結果の、今回の出演者であったから、出演者人数の少なさは関係ない。

もう一つの苦戦は短編「喪失」で、これは役者的なもの。
四歳児を代わりばんこに演じる、ただそれだけのことなのだが、稽古を繰り返すだけで煮詰まる。
考えて役を作るような場面ではないから、考えないようにしようとしても、冷めた感じになってしまう。
それが一番つまらない。
かといって、やけくそになっても寒々しい。

稽古は高井戸。
照明の田和君、見学に来た。
26日にも来て、今日が2回目。
客電と舞台の区別がついていさえすればいいくらいのことを言っていたけれど、せっかく「場」を与えられたことだし、田和君がこうしたいと思ったように作っていいよとも伝えた。
前回の稽古見学と違い、真剣に場面を見ていた。

稽古後、芹川と知恵ちゃんに、チケットの売れ行きについて伝える。

家に帰り、売れ行きが悪いのは、二人のせいではないとメールする。
本番間近であるし、二人の何に感謝しているか、思うところを書く。

ポール・マッカートニーの再来日が決まった。
5月。
驚いた。
昨年11月のジャパンツアーが、よほどプレイしやすかったのだろうと、観客だった一人としては、思いたいところだ。
無意識に、ぴあの先行予約をクリックしてしまった。