二度目のサバゲー

眠れなかった。
泳いだのに眠れなくて、4時まで起きていた。

だから今朝起きて仕事に行っても当然眠かった。
おにぎりを買って食べ、寝ぼけ眼で仕事をし、昼は隙だらけのカップ麺を食べた。

夕方、ほぼ定時に退社し、ミーティングルームへ。
先月に続いて、サバイバルゲームに参戦することになった。

どうしようか迷っていたのだが、先週Tさんに勧められて、
(そんなに勧めてくれるなら、やってみるかなあ)
と思って、k君ともども参戦することにんった。

前回は大久保だったが、今回は十条だった。
何となくメンバーが集まり、何となく駅に向かい、何となく埼京線に乗り、何となく十条で降りた。

十条は、去年の7月に松本さんと美術の打ち合わせで会った街だ。
待っている間、不動産屋の物件を眺め、
(ほお、意外と家賃安いなあ)
など、検討した覚えがある。
有名な十条銀座商店街もあるし、街の感じは今の自分にとっても好ましく移る。
バブルの地上げ時代をやり過ごし、昭和を残すことに成功した街、といった感じだ。

駅から、フィールドまでの徒歩十数分を歩きながら、k君とそのことを話した。
途中、100円ショップがあったので、腹ごしらえ用におにぎりを買った。
ゲームが始まると、皆、ゲームのことしか頭にないのだ。

フィールドはマンションの地下一階だった。
前回より広く、レンタルガンは電動で使いやすそうだった。

Fさんの号令でチーム分けをし、ゲームを始める。
とはいえ、たかが2回目のド新米だ。
おたおたすることばかりで、ベテランのAさんに狙い撃ちされるのが怖く、物陰に潜んだまま敵味方どちらかの陣にあるベルが鳴らされるのを待つに終わった。

2ゲーム目、3ゲーム目、4ゲーム目と、案の定ストイックにゲーム回数を重ねていく。
先月初めて参加した時は、
「9時半くらいまでやって、あとは飲もう」
くらいのダラダラした雰囲気を予想していたのだが、全然違う。
全員、本気だった。

そして今回も本気だ。
いかに相手の土手っ腹に銃弾で穴をあけるか。
それに夢中な大人達が、トイガン片手にフィールドをゴキブリのごとく移動しまくるのだ。

前回はゲームが進むにしたがって待ち伏せ状態になったが、今回のフィールドは攻めていかないとどうにもならなかった。
ゲームとゲームの間におにぎりを食べ、コーラを飲み、少しずつ体を慣らした。

ラストゲームで、敵が孤立したのがわかった。
味方は自分ともう一人。
敵が、自分以外の誰かに気を取られているスキに、敵陣に突入し、突入するついでに身長2メートル13センチあるO君を撃ち殺し、敵陣のベルを鳴らした。

ラストゲームだったので、先にやられた面々は着替え始めていた。
「やったよ、初めて敵陣のベル鳴らしたよ。しかも巨人をやっつけたよ」
というオレの興奮は、高校の体育授業の更衣室みたいな喧噪にかき消されてしまった。

11時を過ぎていた。
仕事を終え、まっすぐフィールドにきて、一心不乱にサバゲーを4時間。
ストイックだ。

十条駅まで、Oくん、kくん、Nさんと話しながら歩く。
Nさんはサバゲーにはまっている人で、
「野外フィールドはですねえ」
と、昼間のサバゲーについて説明してくれた。

今日はこられなかったが、IさんやTさんなどは、レンタル銃に飽き足らず、マイガンを購入したそうだ。
平和を愛する俺は、ジョン・レノンのImagineを心の中で歌った。
Imagineはいい曲だが、それはそれとして、ラストの戦闘ではかなり体力と神経をつかった。

西友でレモンチキンを買い、12時帰宅。
ザワークラウトと一緒にチキンを食べる。