記憶にしか残らない

6時に起き、台本書きをしようとするが失敗。
7時半まで二度寝。
稽古が進むと早起きして台本を書くのが辛くなってくる。

8時半から仕事。
おにぎりとサンドイッチで朝食。
昼は「西湖春」でえびと卵の炒め物。

涼しかった。
それなのに汗は真夏日と同じようによく出た。

友達のパートナーが行方不明になった。
手がかりらしき情報を得たので知らせたが、残念なことに見当違いだった。

夕方稽古。
台本は現在27ページ。

妻の美奈代は米子出身という設定。
なぜ米子なのかわからない。
書いていてその土地の名前がぽんと出てきた。
とても影響を受けた先輩が米子出身だったからかもしれない。

美奈代が生き霊であると思ったのは、稽古中に堀口さんの演技を見た時だった。
泣く芝居もしているのだが、怒っている時にしっくりきて、頭の中にぽんと「生き霊」という言葉が浮かんだ。

一日置きに稽古を進めているので、台本を書く時間が得られてありがたい。
理想をいえばあと2週間早く稽古を始めたかったが、3日に1回ペースにしないときついだろう。
それならばいっそ、半年くらい前から週1回ペースで稽古を始め、本番2ヶ月前くらいに台本がすべてあがるようにすればいい。
キャストは半年前にすべて決まっていないといけない。
劇場はその前に押さえてないといけない。
芝居の内容はさらに前に決めてないといけない。

すうなるとマグ不足がやれなくなる。
本公演のプレ公演の扱いにするのはいいが、全然関係のない公演をやれなくなるのも不自由だ。

一昨年にやったあの芝居が面白かったとか、そうでなかったとか、過去の公演をあげ連ねても、芝居は見に来た人の記憶にしか残らないから、時間が経てば印象は薄れていく。
覚えている人がいなくなったら、その芝居は存在しなかったことになるんじゃないだろうか。
記録として映像を撮るのは、それを恐れているからじゃないだろうか、と自問する。

稽古後、荻窪駅でこまるちゃんと待ち合わせ。
月末に出演する舞台のために、折り込み用のチラシを渡した。